P+D BOOKS<br> P+D BOOKS フランドルの冬

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P+D BOOKS
P+D BOOKS フランドルの冬

  • 著者名:加賀乙彦【著】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 特価 ¥693(本体¥630)
  • 小学館(2019/07発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784093523707

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内容説明

狂気の世界に踏み込む精神科医の深淵を描く。

フランス北部に広がるフランドル地方のサンヴナン精神病院に勤務する日本人留学生コバヤシの精神科医としての日々を描く、著者自身の留学経験をベースにした長編処女作。

1967年に発表され、芸術選奨新人賞を受賞。糞臭たちこめる不潔病棟や、素裸の精神病患者――コバヤシは青空が殆どないフランドルで精神科医として働くうち、自己と患者との境界を踏み越えて、正気と狂気の間をさまよい始める。

若い看護師との同棲やフランス人医師たちとの交流も深まるものの、人間存在の孤独に耐えきれなくなっていく……。復刻にあたっての著者あとがきも併録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みいやん

9
1967年に出版された著者の処女作。著者自身の経験を元に描かれているが、精神医学も古く、舞台はフランス北部の田舎で難解なところが多い。でもなぜか読むのを止められなかった。主人公でさえないコバヤシが東洋人ゆえに怪我をしても助けてもらえなかったり、正常と狂気の境界の世界とか興味深かった。2019/09/15

たまさぼ

2
多くの長編小説を書いている著者の処女作で、前から読んでみたかった本が、小学館からペーパーバックで新装発刊されたのを機会に読んでみました。著者の分身と思われる主人公コバヤシの心理の放浪にも引き込まれましたが、主人公の周りに登場するフランス人たち(精神病院の医師、看護婦、患者たち)もそれぞれ個性的で、魅力的でした。舞台は違うものの、著者の「宣告」や「永遠の都」につながるものが、やはりここにもあると思います。2019/08/11

ゆきじん

0
結構スラスラと読める。しかし、何を主としているのか分からなかった。そういう意味では難しいような。少なくともフランドル地方に行きたいとは思わない。2022/06/11

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