山と溪谷社<br> ヤマケイ文庫 山怪 山人が語る不思議な話

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山と溪谷社
ヤマケイ文庫 山怪 山人が語る不思議な話

  • 著者名:田中康弘
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 山と溪谷社(2019/07発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784635048729

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内容説明

日本の山には「何か」がいる。

シリーズ累計20万部突破!!山の怪談ブームの火付け役。
山で働き暮らす人々が実際に遭遇した奇妙な体験。

NHKドキュメンタリーで映像化、漫画化、
海外で翻訳化もされたベストセラーがついに文庫化!

秋田・阿仁のマタギたちや、
各地の猟師、
山で働き暮らす人びとから実話として聞いた、
山の奇妙で怖ろしい体験談。

現代版遠野物語。

文庫化にあたり特別版付記「山怪後日談」を収録。


(内容)
山怪の舞台(地図)

はじめに
I 阿仁マタギの山
狐火があふれる地/なぜか全裸で/楽しい夜店/
生臭いものが好き/狐の復讐/見える人と見えない人/
狸は音だけで満足する/消えた青い池/
人魂、狐火、勝新太郎/親友の気配/辿り着かない道/
蛇と山の不思議な関係/汚れた御札/マタギの臨死体験/
叫ぶ者/白銀の怪物

II 異界への扉
狐と神隠し/不死身の白鹿/来たのは誰だ/もう一人いる/
道の向こうに/響き渡る絶叫/僕はここにいる/
謎の山盛りご飯/山塊に蠢くもの/旧朝日村/
出羽三山/鷹匠の体験/奈良県山中・吉野町/
ツチノコは跳びはねる/足の無い人/巨大すぎる狐火/
山から出られない/行者の忠告

III タマシイとの邂逅
帰らない人/死者の微笑み/迎えに来る者/ナビの策略/
椎葉村にて/テントの周りには/幻の白い山/
なぜか左右が逆になる/不気味な訪問者/天川村の事件/
帰ってくる人/固まる爺婆/お寺とタマシイ/飛ぶ女/
帰ってくる大蛇/呼ぶ人、来る人/狐憑き/真夜中の石臼/
狐火になった男
おわりに

文庫特別版付記「山怪後日談」収録

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

100
サブタイトルは山びとが語る不思議な話。全国の山にまつわる不思議な話を山人を訪ねて聞いたもの。マタギや山仕事していっるときに不思議なことが起ころことはどこでも共通のようだ。狐火やツチノコ、山から聞こえてくる音他・現代科学文明ではまだ解明されていないのも多い。しかしその原因を素人は思わない。山に対する敬意や畏怖というものが最近は無くなってきたように思う。険しい山を軽装で登ったりバーベキューの始末をセずに帰ってしまう他。ジブリ映画の「もものけ姫を思い出した。人は自然に横柄になった。2023/11/01

goro@一箱古本市5/5

83
生憎というか幸運というかお山で怪しいモノに出会った事はないが、居るか居ないかと言われれば居るような気になる時がある。心の持ちようとも思えるが日が落ちた山の中は本当に心細く急いてしまう。後ろから音でも聞こえたら腰抜かすほどだわ。人も居ない太古の昔からあるんだから人がすべてを説明できるなんて烏滸がましいかもしれない。日が落ちた山の中は異界だと思う…。2020/08/12

キンモクセイ

63
以前読んだ神隠しの本でも山で人が忽然と消えるという事を知った。著者が長い間、猟師や山に暮らす人を取材する中で聞く事ができた話は多い。マタギの人が遭遇する体験に狐に化かされる話がある。私も小さい頃祖母が話してくれた中に狐や狸に化かされる話があった。実際にどんな事が起こったのか詳細な部分は今となっては聞く事ができないが。今現在でも山と共に暮らす人々には「化かされる」は日常にあるのだ。山に入って帰ってこない人も多いらしい。ニュースにならないから、私達が知らないだけかもしれない。確かに山には何かが存在すると思う。2020/07/18

Shoji

57
猟師など深い山々で生活をする人たちの奇譚集です。著者が山で生活する人たちから丁寧に拾い集めた口承伝承されたお話です。非科学的なお話ばかりです。民俗学的なお話であったり、民話のようなお話ばかりです。親から子へと家族が普通に語らう場所や時間は今や絶滅しかけています。口承伝承されていく民俗や文化はやがて消え行くのでしょうか。ネットやゲームに侵食されている世界への警鐘のように感じました。2019/07/23

ホークス

54
元本は2015年刊。昭和後期にマタギや山間地の人から聞いた話。昔話や伝説のように素朴な雰囲気。雪の積もる山中で、猟師たちが小さな洞窟に入ると焚き火が燃えている。誰も居らず、周囲に足跡も無い。山の畑から行方不明になった幼い女の子が、大人でも登れない大岩の上でニコニコ笑っている所を見つかる。吹雪の夜、雪洞に一人で避難していると、誰かが自分の名を延々と叫んでいる。無人の山小屋で寝ていると、誰か登ってきて戸を開ける音がする。起きても誰もいない。気配だけの事も多く、どの話も次第にじわじわ怖くなる。狐も狸も怖い。2021/05/12

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