内容説明
和カフェの店主は、幼なじみの拝み屋さん。
結婚予定の恋人と、天職だと思っていた仕事をいっぺんに失った、不運すぎるアラサー女子の藤堂朱音は、傷心を抱えて東京から地元・仙台へと戻ってきた。ところが久しぶりに帰った実家はもぬけの殻で、両親とは連絡がとれない上に、二人そろって海外へ長旅に出かけたらしいと知り、朱音は途方に暮れる。
そこへ救いの手を差しのべたのは、幼なじみで少し意地悪な金ケ崎玲二。実は彼は、朱音の祖父母宅をリフォームして「巡縁堂」という和カフェを始めることにした店主兼オーナーで、不可思議な現象に悩む人々を救う「拝み屋」でもあるのだという。
巡縁堂は「憑かれた」者たちを救う駆け込み寺だと豪語する幼なじみを、「詐欺師なんじゃないか」と疑う朱音だったが、玲二の作る優しい料理に癒やされ、ついでに厄介な「憑きもの」も落とされて、やがて信じるように。
あれよあれよという間に、なぜか助手として彼の仕事を手伝うことになってしまい……?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆみきーにゃ
81
テンポが良く読みやすかった。お話も面白かった。朱音の作ったご飯、食べてみたい。続きが出たら読みたいな!2019/12/21
はつばあば
51
結婚予定の恋人と天職だと思っていた仕事をいっぺんに失った~?。初っ端からこれこそ祟り??と。いえいえこれは縁切りっていう福運でした。朱音の実家の隣に建てられたカフェ巡縁堂は「憑かれた」者のための駆け込み寺であって、祟りなんて本当は無いんですって。そう思って読むとやっぱり人間が一番恐ろしいやね。幼馴染でイケメンの店長さんも子供っぽい愛のラブコールでは朱音さんも気づいてくれませんよ2019/12/14
よっち
33
結婚予定の恋人と天職だと思っていた仕事をいっぺんに失った、不運すぎるアラサー女子の藤堂朱音。傷心を抱えて地元・仙台へと戻ってきた彼女が、拝み屋カフェ「巡縁堂」を準備中の幼馴染・玲二を手伝う物語。昔お世話になった先生と亡くなった猫のエピソードだったり、新居で不審な出来事が続く友人の何ともほろ苦い結末だったり、玲二の洞察力で原因を解決してゆく展開でしたけど、傍から見たらバレバレなのに朱音が鈍いゆえになかなか気づいてもらえない玲二の頑張りを密かに応援したくなりました(苦笑)続巻あるならまた読んでみたいですね。 2019/08/06
にゃうぴょん
17
読みやすく面白かったです。拝み屋で「憑かれた」ときてもあやかし系でなく論理的に解決する方でした。話も重すぎず、なかなか伝わらない玲二君との関係の進展も気になるので続きが読みたいです。2019/10/08
ぱんだ
14
不思議な事をオカルトで解決しないで、ちゃんと原因を解決してくれて、なおかつアフターフォローのメンタルケアも完璧。タイトルとあらすじで思っていたより、ずっとちゃんとしたお仕事小説でした(^^)さらっと出てくるご飯も美味しそうだし、面白かったです✨2020/01/04
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