内容説明
関ヶ原などで敗れた敗軍の将にも、名将はあり名城を築いた。三成の佐和山城から光秀の坂本城まで、十二将十三城の歴史探索行。図版多数で送る廃城ブームの仕掛け人の決定版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chantal(シャンタール)
91
この本で語られるのは姫路城や熊本城のような立派なお城ではなく、戦国時代の山城と言われる城。しかも石田三成や明智光秀のように、政争に敗れた敗者たちの廃城である。敗者となったが為に、その後の為政者らに悪名を着せられ、史実とは違う形で悪人のイメージを付けられてしまった三成や小西行長。国宝彦根城とは対照的に荒れはてた佐和山城跡の状態など、歴史の冷酷さを感じる。私も三成には悪人のイメージがあったが、良く考えてみれば一番秀吉に忠義を尽くした人だったのよね・・徹底的に破壊された城跡に立ち、敗者に想いを寄せる一冊。2019/07/29
さこちゃん
19
地方に行きGoogle マップを見ると、聞いたこともない城跡を多く見かける。その殆どは、草木に覆われて訪れる人もいない。そんな城跡にも勿論歴史があり、戦国の当時では、人々の生活や戦さに纏わる悲惨な出来事もあったはず。勝者によって記録された飾られた物語にはない真実が、現地に行き空気を吸って、400年程前に想いを馳せると見えてくる。そんな楽しみを紹介してくれる本書です。2020/02/03
筑紫の國造
9
タイトル通り、戦国時代に敗者となった武将たちの城をめぐる紀行文。綺麗に保存された城郭とは違い、破れ去った者たちの城は破壊され、忘れ去られ、その痕跡をほとんど留めていないものも少なくない。著者はそうした埋もれている城あとを辿りながら、歴史の中に消えた武将たちの人生に思いを馳せる。ノンフィクションライターならではの魅力に富んだ本だが、いささか思い入れ過剰な部分もある。特に、著者の故郷である熊本県の城(宇土城)と小西行長には感傷的に入れ込んでいる。贔屓の度が過ぎる気がしないでもない。2020/01/06
まつさや
2
12の廃城を石田三成、小西行長など廃城にいた大名の生涯と共に紹介しており、また違った目でそれらの城の城主を見ることができました。 現場へ行くことで歴史の教科書に書かれている事とは違うものを感じられるかな、と思いました。 佐和山城とか改めて行ってみたいと思います。2023/04/01
みこれっと
2
この本に載っている城跡を見学するのに資料として借りました。他の城跡も見てみたいなあ。石垣が好き。2023/01/05
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