桂歌丸 口伝 圓朝怪談噺

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桂歌丸 口伝 圓朝怪談噺

  • 著者名:三遊亭圓朝【著】/桂歌丸【口伝】
  • 価格 ¥2,420(本体¥2,200)
  • 竹書房(2019/07発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 660pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784801919334

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内容説明

桂歌丸入魂の圓朝怪談!落語三遊亭派宗家の全面協力による口演の口伝書!

三遊亭圓朝とは、幕末から明治期に活躍した江戸・東京落語界の大名跡。
「芝浜(異説あり)」「牡丹灯籠」「鰍沢」「真景累ヶ淵」など、数多くの名作落語を創作した圓朝は、言文一致の創始者となって、二葉亭四迷等に影響を与える。
現の日本語の祖とも云われる。

「真景累ヶ淵」は圓朝の代表作であるが、現存する速記本は新聞連載のスタイルで編集された一大長編小説で、現在まで落語家の口伝によって伝承されている落語の内容とは異なる部分が多い。
本書は、晩年に「圓朝怪談」の口演に心血を注いだ桂歌丸師匠の口演を元に、三代目落語三遊派宗家・藤浦敦氏の手によって落語本として構成されている。

圓朝怪談の代表作『真景累ヶ淵』(歌丸口伝版全七席)に加え、こちらも名作怪談の『江島屋怪談』(歌丸口伝版全一席)を収録。


著者について

三遊亭圓朝 1839-1900 江戸・東京落語の三遊派の大名跡。落語中興の祖、落語の神様とも云われる。二葉亭四迷が『浮雲』を書く際に圓朝の落語口演速記を参考にしたとされ、明治の言文一致運動に大きな影響を及ぼした。現代の日本語の祖である。作品に、『芝浜』等の人情噺から、『死神』『牡丹灯籠』『真景累ヶ淵』などの現代に伝わる怪談を数多く拵えた。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひらちゃん

61
真景累ヶ淵。圓朝師匠の怪談噺を口伝で。晩年は病との闘いだった歌丸師匠。あちらの世界で、最後までやりきりましたよ、なんて話してるんだろうか。落語だけれど、こうして文字にして読むのもまた良い。なんたって最初の話が次の話で子の代になり、またさらにと繋がっていく。そりゃそうくれば最初の恨みからどこまで続くのってね。最後の話まできっちりとつとめた歌丸師匠。本望だったでしょうね。2019/09/01

shizuka

46
怪談噺を身近にしてくれた師匠。怖いとやだなあと思いつつ真景累ヶ淵を聴いてみた。聴いて驚いた。怖いことなぞひとつもなく、宗悦殺しから始まる悲運と悲哀とにいつしか心を奪われていた。些細なことから歯車が狂いそれがずっとずっと尾を引く事件。人間が持ち得るエゴと保身で周りの人間をも不幸にする。圓朝師匠が作り上げた本作に晩年、病と闘いながら再び光を当てた師匠。使命と感じそれこそ命を燃やし語り直された。今までないがしろにされていた最後の部分まできっちりと。歌丸師匠はいま天界で圓朝師匠と芸談に花を咲かせていることだろう。2019/07/15

fwhd8325

45
この時期に怪談でもないだろうとは思いますが、昨年夏に、落語、講談で怪談を聞いたとき、物語の構成が本当によくできていると思いました。もちろん語り手によって、面白さは様々になります。一度、通して聴いてみたいとは思いますが、なかなかその機会はありません。この口伝を読むと、圓朝という人の才能には大半の演者が嫉妬するのだと思います。とても面白い。今年に夏はできる限り追いかけてみたいと思いました。2020/01/05

ぷく

19
若い頃、何度か寄席に通ったことがあったが、今回は落語を読むという、初めての体験。歌丸の軽妙な語り口が再生されるかのよう。新作には新作の良さもあるが、やはり古典落語には深みというか、代々の演者の思い入れが凝縮されるのだろうか。それにしても、あまりにも簡単に殺す、殺される。因果応報とはいえ、連綿と続く恨みの深さにぞわぞわし、怪談噺としての趣も十分楽しめた。 2020/02/02

Nazolove

16
この前真景累ヶ淵を小説で読んだので、改めてちなんだ話を再読。 怪談話と言うだけでなく、いろんな教訓を教えられたような内容であった。 逆上して手をあげるとろくなことがないと言うこと、女の人の焼きもちと浮気バレはめちゃくちゃ怖いと言うこと、悪いことは最終的にバレて自分にふりかかると言うこと。 どれもこれも改めて気を付けなければいけないことだし、心して生きていかなければいけないな、と思った。 また返すがえすもこの話を生で聞ければ良かったなと改めて思った。2020/11/28

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