工学的ストーリー創作入門

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工学的ストーリー創作入門

  • ISBN:9784845917228

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内容説明

書けないのは、才能のせいではない!

直感に頼らず、物語に必須の要素から書き始める、
天才以外は必読の「工学的」創作入門。

【6つの要素】
コンセプト/人物/テーマ/構成/シーンの展開/文体

売れる物語を書くために必要な6つの要素はこれだ!
ストーリー創作に必要な部品と技術がすべて揃った最強の「まとめ」本。

作品を生み出すための最適な経路をデザインする=工学的メソッドの画期的創作入門書!
小説・ストーリー創作術の最良の入門書にして、最終決定版がついに邦訳!!

世の中にたくさんあふれている小説のハウツー本を読んでもうまく小説が書けないのはなぜなのでしょうか。ハウツー本を読むと「心を込めなさい」「人生の旅を描け」「テンポと文体を磨こう」などというアドバイスが書かれています。しかし私たちが欲しいのは、このような抽象的な助言ではなく、もっと具体的な方法や手順のはずです。

売れるストーリーには原則があります。つまりストーリー創作には工学的な面があるということです。まずストーリーの要素を知り、そのうえで設計図を描くことが何より大事なのです。ストーリーの設計を「形式的」と毛嫌いする人がいるかもしれません。しかし、形式的と思うからそう見えるのであり、ストーリー作りの原則や要素を意識することとは違います。

ストーリー創作に際して知るべきことは山ほどありますが、本書ではそれらを6つのカテゴリーに大別することで、謎めいたものの本質を明確に提示しています。つまり、それが「6つのコア要素」と呼ばれるものです。「6つのコア要素」にはストーリーに必要な部品や技術が全て揃っています。書き手として知るべきことを集め、包括的に秩序立ててストーリーを作ることができます。
「紹介するモデル(作家として成功するための6つのコア要素)は僕がまとめたが、基本は誰もが知っていることだ。いわば真理で、僕の発明ではない。だが、この本のような「まとめ」は他になかったはずだ。」と著者がいうように、これまで断片的に語られてきたストーリー創作の秘訣が、網羅的に「まとめ」られているため、小説入門者が最初に読む本として最適の一冊となっています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

absinthe

176
面白い参考書。わかりやすい言葉で具体的・客観的なレベルでストーリーの構築法を解説してくれる。この手の本の書き方に関する解説書はいろいろ読んで来たが、多くの類書はより高いレベル(例えばより芸術的なレベル)と言葉で解説されてしまう。本書は具体的で客観的で事務的な言葉だ。作家さんはどこで読者の心を掴もうとしているか、分析したくなってくる。ドラマは必要でもストーリーは不要であると主張する作家もいるしそう読んだこともある。そう主張する作家も本書のストーリーと同じ構造の作品を作っているのは興味深い。2020/12/01

たいら

15
ダヴィンチコード好きすぎる……2018/11/22

tonpie

8
ダレル「アレキサンドリア四重奏」を読みかけで、小説に対して持っていた構成・秩序感覚がおかしくなってしまい、解毒剤になるかと思って読んでみた。エンタメ小説を書くための6要素を抽出。それはコンセプト、人物、テーマ、構成、シーン、文体で、各要素を関連させながらの説明は説得力がある。特に構成については、かなり突っ込んだコーチングをしてくれます。作例が未読のエンタメ系なのと、著者の文学観&人生観が凡庸すぎるのがツライ。しかし、実用書として要点を取り出すと、小説という形式についてかなり重要な知見が含まれていると思う。2020/05/03

にしの

8
いちばん納得できた。パンツァー型への説明に多く紙面がさかれ、受け入れやすい。漠然と映画を見たり本を読むより何百倍も勉強になる。これから新しい小説を書いていけそう。2019/07/26

jjm

7
工学的とはなっているが、ひらめきがなくても機械的にできることを期待すると失敗する。原題がengineeringとなっているだけで、本来は「技術」程度の意味だろう。全体像が示されずやや雑多な印象を受けるが、色々な側面からの考察やチェックリストもあり有用だと感じた。2020/12/24

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