マスターショット100

著者名：クリストファー・ケンワーシー【著】/吉田俊太郎【訳】

フィルムアート社（2019/06発売）

• ISBN：9784845911653

内容説明

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映像制作における様々なプロセスのうち、最も現場での「即断力」が求められるのがカメラワークである。本書では、実際の映画シーンをサンプルとしながら、１００通りものショットの撮影方法や効果を細かく丁寧に説明する。

実例としてあげている映画はほとんどが潤沢な製作費がつぎこまれ、豊富なクルーや機材を駆使して作られたものばかりだが、本書では準備可能な撮影機材だけで間に合わせることを念頭に置き、低予算で、手持ちカメラだけでも実現できる方法を集めた。

掲載された撮影技法を会得することで、どんなに切迫した現場でも創造性のある撮影展開を考え、複雑でオリジナリティにあふれたショットを撮ることができる。撮影プランを準備するうえで手助けになることはもちろん、読んでおけば、撮影現場で唐突に素晴らしいアイデアが浮かんだ場合にも、どう撮るべきか具体的な方法を容易に導き出すことができるはずだ。

また見落とされがちだが、それぞれのショットにおけるレンズの選択についてアドバイスしていることも見逃せない。あまり興味がないとしても、少なくとも基本だけは会得しておくことを勧めるし、プランを立てるためにも役立つだろう。

映画やテレビの撮影技法としてだけでなく、CG制作、ゲーム、アニメ、YouTuberなど映像で物語表現を生み出す全ての人にとって作品をレベルアップさせることができ、全体のなかでそのショットがどのように機能するかという洞察力を養うこともできる必読書である。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[nbhd]

なぜ”ベッドシーンの始まり”は決まって「誰もいないベッドの画面に男が女を押し倒すようにしてフレームインする」のか、という問題。この本によると、これは撮影の優れたテクニックだという⇒『このテクニックの素晴らしいところは、２人がキスをやめてベッドに向かうという、潜在的にぎこちなくなりがちな瞬間を排除しているところだ。』。頭で思い浮かべてみると…キスからベッド…キスからベッド…こんな言い方を過去に聞いたことないけど、確かに『潜在的にぎこちなくなりがち』だ。こういうナルホドな撮影方法が１００パターンで満足。

2015/06/29

[GORIRA800]

自身で映像を作ってみたいと思っていたので参考に購入しました 映画はこーいう細かい工夫もあってつくられてるんだねー 色でキャラの印象を強くするという方法は簡単にやれるし自分でも使いたい技術 他の映像の本も読みたい

2017/12/20

[orangekun]

・どういうときに必要か 　１シーンを表すのにどんな構図展開にすれば伝わるのか。 次のコマの構図が思い浮かばないとき。 　会話シーンで似たような絵、人物の顔アップばかりにしないためには。 ・実用感想 本の中身は、見開きの右左二ページを使って１シーンを説明してる。それが１００種類。 　右のカットの連続写真だけでは意味が分からない。左の文章のカットの繋がりや意図説明を、右のカットに描きこむと、助けを求めて参考にする際に右ページを見るだけで理解できる。

2019/12/25

[おとなり]

何度もこれ読んで試行錯誤したものの、どうも二次元向けじゃないのでギブアップしました。特に人物位置が左右入れ替わっちゃうのはあまり紙向けではないかなあと。

2013/09/04

[6]

とてもわかりやすく勉強になった。カットの順番やカメラワーク。題例の映画のチョイスもレンタル店で借りやすいものばかりでとても応用的な本。

2015/07/19