内容説明
町なかの小さな寿司屋のかみさんになって、20数年、いろんなお客様がみえた。永すぎた恋を実らせた常連さんのカップル、お忍びのロック歌手。トゥルーズから青い目の女の子が、地上げ屋が、なんと総理大臣もやってきた! カウンターの内側から見た、涙と笑いの人間模様。面白くてあたたかく、幸せを運ぶ1冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mame
7
前半は、週刊誌みたいな内容で挫折しかけたけど、後半はお店やお寿司の話がたくさんで楽しかった。小さな小さな新子のお寿司、見てみたい(広)2023/12/17
月華
2
図書館 実話にフィクションが混ざっているとの事。お客様日記、という感じでした。忙しくても書くことが息抜きのようです。2020/01/12
ゆみます
2
どのお客さんにも色々なドラマがあるのだなぁ。なんて思ってしまいました。行ったことはありませんが、昔からの常連であるような錯覚を覚えます。いつかカウンターでお鮨をたべてみたいです。2013/01/13
やちゆう
2
もちろん橋本元総理来店の話も面白かったが、最後の話がすごく良く出来た小説を読むようで、ぐっときた。もちろんフィクションの脚色もあるにしても実話が元なのは紛れもなく。縁のある恋人たちは、やはり周りがほっとかないのかな。2012/09/02
きくちゃん
1
私自身が読んだシリーズ物の三作目。前二作はエッセイ形式だったのに比べ、本作は物語の構成や内容からして実話を基にした短編集の趣があり、素人だった著者が何度か書き慣れるにつれて明らかに筆力が上達していると思う箇所が随所にあった。そう思ってあとがきを読んだら確かに事実に少しフィクションを加えたところがあると著者自身が告白。なるほどうべなるかな。短編集だと感じたのは間違いではなかった。だから物語がスムーズに展開しているのだな。単なる寿司屋の話にとどまらず人間模様の描写が大変素晴らしい一級の本だと思います。2017/11/05