内容説明
「眼に入れても痛くない虫」「助平な蚊はいるか?」「輸入マラリアの恐怖」……。サナダ虫を愛して、自らの体内でも育むカイチュウ博士が、海外から運びこまれる寄生虫をユーモアたっぷりに紹介しつつ、「清潔ニッポン」をめざす常識の危さに警鐘を鳴らす! ベストセラー『笑うカイチュウ』を越える仰天エッセイ。 外国産の寄生虫が日本を襲う! 読んでビックリ、寄生虫の仰天話と常識の非常識。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
285
著者は「回虫博士」として名高いが、本書で扱われているのは回虫やサナダムシといった大型寄生虫ではなく、小型の原虫類(単細胞)と蠕虫類(多細胞)が中心。いつもながらユーモアに溢れ、しかも指摘は至って的確だ。現代の細分化した医学界の中にあっては、こうした真の意味でのグローバルな視点こそが必要ではないかと思う。日本は国家も人々も「無菌」であることを最上と考えているようだが、そこでも発想を逆転させて、病原菌との共存を図るべきだと主張する。我々の体内や体表面には無数の菌が存在する。それ故にこそ病気にならないのだ。2016/08/17
ntahima
40
この人の処女作『笑うカイチュウ』が滅法面白いとは聞いていた。細菌やウィルスによる感染症の話はよく読むが、回虫と聞くと蠢く姿が頭に浮かび、さすがに食指が動かなかった。ブックオフで本書を目にし寄生虫なら少しは範囲が広いから大丈夫かと読むことにする。確かに評判通り面白い!周囲の女性陣の賛同は得られないかも知れないが“人の抵抗力を高める為には、少し汚い位がちょうど良い!”という意見には大賛成だ!但、免疫力を高めることが出来ることが事実だとしても、腹の中で回虫を飼うのだけは御免蒙りたい。この辺の線引きが実に難しい。2012/11/06
魚京童!
16
なんか空飛ぶって書いてあるからどうやって飛ぶのか想像してたけど、JALやANAでした…。エッセイとしては面白いけど、学問としての本だと思っていたから単純に残念だった。もっとこうした変人(普通のヒト)の話を本にしてくれるといいのに…。2014/06/20
shion
13
患者さんの様子ややりとりなども書かれていて面白かった。お友達の話は読んでいるこちらも残念でしかたなかった。ウイルスにしろ寄生虫にしろ、宿主を殺してしまうのは寄生する側にとってもメリットがないように思えて不思議だったが、進化していない、新しく登場した成り上がりという説にはすごく納得した。文具等、抗菌剤の無意味な使い過ぎはやめてほしいと私も思う。2015/10/31
kumako
7
前作「笑うカイチュウ」で免疫がついているので衝撃は少なく、頷きながら読めました。寄生虫研究者がどの種類の寄生虫に惹かれるかを血液型で分類しちゃう所は笑えると同時にやっぱり血液型って性格出るのかなあ~、と興味深かったです。うつ病にウイルスが関わっている説、老舗寄生虫とは共存すべきで、悪さをするのは新参者寄生虫である説も気になりました。2019/02/15
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