語りだす奈良 ふたたび

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語りだす奈良 ふたたび

  • 著者名:西山厚【著】
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • ウェッジ(2019/06発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784863102163

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内容説明

■好評のエッセイ集、待望の第2弾!
仏教美術の魅力を知り尽くした著者が、優しくわかりやすい語り口で、仏像や社寺など、仏教文化に裏打ちされた奈良の魅力を紹介する人気エッセイ集の第2弾!
約30年間、奈良国立博物館で奈良に残る寺社や伝統行事、正倉院宝物等に触れてきた西山厚さん。帝塚山大学教授を経て、今年4月からは、東京にある仏教美術の殿堂・半蔵門ミュージアム館長として活躍しています。
本書では、誰もが知る東大寺大仏にまつわる悲話、雪の室生寺と写真家・土門拳の知られざるエピソードなど、著者が「日本の一番いいものは、奈良にある」という奈良の深い魅力を読みやすいエッセイとして解説。「古くて新しい」場所、奈良の魅力に気づかされます。

[目次]
大安寺の仏さま/語りだす奈良/春日シンポジウム/称徳天皇と西大寺/仏教東漸/五劫思惟/涅槃会/不退寺/信貴山/鈴の音/道昭/糸野の御前/我は汝を捨てず/山田寺とバッタ/當麻寺/高林寺/喜光寺/白熱教室/浄教寺/ラジオウォーク/花まつり/室生寺/快慶/元暁/真如親王/源信展/西大寺展/畝傍山/樹樹/華厳/御杖村/箜篌/光明皇后と薬/ふるさと教育/学文路の苅萱堂/良弁杉由来/雪の室生寺/かめの会/寛秀/薬師如来/百済大寺/元興寺/松尾寺/公慶と公盛/観音菩薩/東院堂の聖観音/法興寺と元興寺/回正倉院展/永久寺/達磨寺/聖武天皇の夢/令和、そして言葉/阿修羅/貝の匙……


[著者プロフィール]
西山 厚(にしやま・あつし)
半蔵門ミュージアム館長、帝塚山大学客員教授、奈良国立博物館名誉館員。
徳島県鳴門市生まれの伊勢育ち。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。奈良国立博物館で学芸部長として「女性と仏教」など数々の特別展を企画。主な編著書に『仏教発見!』(講談社新書)、『僧侶の書』(至文堂)、『別冊太陽 東大寺』(平凡社)、本書の前篇である『語りだす奈良 118の物語』(ウェッジ)など。奈良と仏教をメインテーマとして、人物に焦点をあてながら、さまざまなメディアで、生きた言葉で語り、書く活動を続けている。

※この電子書籍は株式会社ウェッジが刊行した『語りだす奈良 ふたたび』(2019年6月15日 第1刷)に基づいて制作されました。
※この電子書籍の全部または一部を無断で複製、転載、改竄、公衆送信すること、および有償無償にかかわらず、本データを第三者に譲渡することを禁じます。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Shoji

51
奈良ラブにあふれた一冊。ディープな奈良の歴史と、平成の奈良がクロスオーバーされています。奈良を優しく優しく語っています。例えば、大仏さん。聖武天皇の権利の象徴であったり、わが国が東アジア諸国より秀でている証しとして捉えるのではなく、あくまで奈良の大仏は庶民衆生の象徴として書かれています。奈良ラブな方にはたまらない一冊だと思います。2019/11/01

井月 奎(いづき けい)

43
歴史とは過去のことではありません。少なくとも私にはそうなのです。何かが起こり、それが人々に伝播して影響を与えて現在に通じてのち、未来へと続くのです。国の有史というのは文字がありき、でありましょう。それは中国、朝鮮から仏教や儒教と共にはいってきます。日本の言葉と中国の文字が重なりこんぐらがり書物などを編纂できるようになり記紀万葉が紡がれます。天下原の神々と釈迦、孔子がくんずほぐれつ混合して日本独特の仏教が生まれます。そこから千数百年のちの奈良を語っている本です。きっと奈良は未来へも作用するのです。2020/02/21

さばずし2487398

29
奈良国立博物館の学芸員として多くの企画に携わった著者の、新聞に掲載された奈良話エッセイをまとめた一冊。奈良というとどうしても国家としての教科書の中の歴史というイメージがあるかもしれないが、本書はその時代に息づく人物や、仏像などにかけるささやかな想いなどを著者の人生にも絡めて描かれており、『ほっこり』する温度で読みやすい。奈良好きで無くてもエッセイ好きにはぜひお勧めしたい、そして奈良に行かざるを得なくなるだろう(笑)朝の通勤の合間、本書を読む事でとても癒された。これは続編という事なので、前巻も読んでみよう。2023/07/31

らいしょらいしょ

4
奈良がとてもお好きな著者。いくつもの場所等をテーマに、易しい語り口で奈良愛を語る。よく知ってるところも、そんなのあったのかと思うような場所も。千年以上も前の都に思いをはせるのはロマンティックだろう。時代的にも、聖武天皇の頃、天武・持統天皇の頃の話が多いのは自然か。大和三山は確かに美しいが、三輪山のことはなかったかな。奈良は深堀りすると面白いところだと思う。また行きたくなる。2021/07/08

たも

4
新幹線ホームでたまたま手にとったのだがいい出会いだった。西山先生の奈良、聖武天皇&光明子、そして先生自身のお母さまへの想いに涙する。奈良のさらっと流れる風のような良エッセイ。2019/06/24

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