スウェーデンの保育園に待機児童はいない 移住して分かった子育てに優しい社会の暮らし

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スウェーデンの保育園に待機児童はいない 移住して分かった子育てに優しい社会の暮らし

  • 著者名:久山葉子【著】
  • 価格 ¥1,527(本体¥1,389)
  • 東京創元社(2019/06発売)
  • ポイント 13pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488027995

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内容説明

1歳の娘の理想の子育て環境を求めて、9年前、家族3人で東京からスウェーデンへ移住した著者。スウェーデンの保育園に持っていくものは? 育児休暇は何日とれて、その間のお給料は? スウェーデンのママたちに教わった手抜きメニューって? 実際に日本から移住した著者だから書ける、スウェーデンで暮らして良かったところ、悪かったところ。無理なく共働きで子育てできるとされる国での移住・子育て・日常生活を綴った、楽しく気軽に読めるエッセイ。/はじめに/《スウェーデンに移住を決める》/東京での共働き生活/移住先はどこに?/高まる移住への不安/東京を引き払う/【コラム】スウェーデン語って?/《見知らぬ街での新生活》/これから暮らす街に到着……/スンツヴァルってどんな街?/引っ越し後の手続きとアパート探し/民間の託児施設がない!?/二度目の育児休業生活/洗濯事件とスウェーデンの三大タブー/スウェーデンの週末の過ごし方/専業主婦イコール失業者/意を決して起業!/これがうわさのフィーカ(お茶)タイム/やっと春に/【コラム】Gumman/《とうとう保育園に入園!》/テンションの低い娘/持ち物がない!?/入園式のない入園日/あくまでマイペースな慣らし保育/慣らし保育期間終了、のはずが……/親も試練のとき/やっと慣れてきた日常/保育園での一日/ヴァルプルギスの夜/慣れたと思ったら長い長い夏休み/娘とスウェーデン語/数少ない保育園のイベント/保育園は何を学ぶところ?/子供主体のプロジェクト/保育園の先生たちの労働環境/【コラム】Mysig/《スウェーデンで子育てするということ》/スウェーデンに来て楽になったこととは/慣れない海外暮らしにやられる/スウェーデン式子育てに思うこと/スウェーデンのお誕生日会/離婚率の高さ/なぜ男も家事ができるのか/ママ友がいない!/転勤のない社会/風邪は寝て治せ/スウェーデンの病院事情/育児休業とVABについて/子育てとキャリア形成の両立例/夢の一軒家購入/ついに見つけた!/かくして引っ越しへ/そして保育園卒業/【コラム】Lagom/《本当のところ、スウェーデンって住みやすいの?》/この本の最後に/スウェーデンの女性はなぜ働くのか/隠された専業主婦願望/それではスウェーデンは本当に男女平等か?/消費者の我慢の上に成り立つ快適な社会/地方暮らしで得たもの/子供は社会が育てるもの──スウェーデン人のお金の使い道/あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶんこ

42
日本と比較するのが難しいほどに違う国。特に印象的だったのが住民登録の手続きはオンライン。しかも手続き先は税務署!登録後に個人識別番号が発行されて、初めて諸々の生活に必要な行動にうつせる。なんとスーパーのポイントカードまで!今回のコロナ禍で驚いたのが、日本がいかにオンライン化していないかでした。この本を読んでいて、色々と比較しては、スウェーデンでは人と比較しないように教育されているのだったと反省していたのですが、このIT化と、待機児童のお子さんをいらっしゃるご家庭での保育園充実は早急に実現して欲しい。2021/11/09

みっこ

32
福祉国家として名高いスウェーデン。実際にスウェーデンに移住し子育てをしている方のレポ、とっても面白かったです!専業主婦という概念がなく、結婚出産しても一生働くのが当たり前のスウェーデン。その分仕組みはしっかり整えられています。政府は毎年出生人数を把握し、必要な場合は新しい保育園を建てる。そのため待機児童はいない。育休も男女両方取るのが当たり前で、使い方もかなりフレキシブル。残業も転勤もほとんどない。なんて羨ましい社会なんだろう。もちろん良いことばかりではなく、その分生活は不便なことが多い。コメントへ→2021/10/23

メガネ

16
一般的な旅行記はその国と何の繋がりもない無責任な旅人の一方的な思いを綴ったものですが、本書のようにその土地に定住している人の体験談はリアルで自分の生活と比較しながら読み進めることが出来ます。こういった本を読むと他国の良い所と日本の悪い所が目立ちます。でも、これだけ若者が自由に旅が出来て、好きな本を読めて、アルバイトだって選び放題な日本って国は世界中でも珍しいはず。どんな人でも満足させるような完璧な国家なんて存在しないのだから、他国と比較することに時間を割くなんて僕は無駄だと思います。2021/10/19

KUMYAM@ミステリーとSF推し

7
理想的に見える福祉充実社会も、それをみんなで負担するという合意があってこそだというのがよくわかった一冊。日本人の気質には合わなさそう、と思えることもたくさん。よその事例をあれこれ参考にしつつ、自分たちに合うやり方をこれからも模索して行かなくちゃね。2020/08/20

to_chan

6
面白くて一気読み。移住した日本人の視点で語られるスウェーデン子育て社会。専業主婦という概念がない(=失業者)、ママ友グループがない(必要がない)、教育の違い、などなど。 他国と比べる内容は断片的に良いとかダメとかジャッジするネットの煽り記事読むより、こういう個人的な人生とともに語る本の方が分かりやすいし楽しい。 スウェーデン最高!で終わらず、ちゃんとデメリットも挙げられてます。2020/07/05

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