内容説明
100万人の集会にトイレは何個必要?人体に細胞はいくつある?
4光年を旅する宇宙船に必要な燃料量は?
このようなとらえどころのない問題に、常識と四則演算だけで答えを出す「フェルミ推定」の良問を76題集めたドリル。
世界の現実を捉え、自分の頭で考えるための強力な武器となるフェルミ推定は、多くのIT企業の入社試験にも使われてきた。
その基礎から説き起こし、利用例を多数の例題で示す。
フェルミ推定には、フェイクニュースや誇張された主張の問題点を見抜く力もあり、たとえば、「自動車は近い将来にすべて電気自動車になる」とか「太陽光と風力による発電で火力や原子力発電は代替可能」などという主張も、本書で検証されることに……。br>読み終えたら、世界が違って見える一冊!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Taizo
9
ディズニーランドのおともに。やいのやいの言いながら解いてると長い待ち時間もほーらあっという間。待ち時間を推定してみたり、並んでいる人数を推定してみたりするのもいいだろう。こんな人いたらやべえな、まあやるんだけど。2020/12/31
しゅうこう
2
緻密な計算力よりも、瞬時にざっくりこのくらい、と推定できる概算力が欲しい今日この頃...本書の前半はかなりユーモア寄り(今この瞬間世界中で鼻をほじっている人数とか...)だが、後半はエネルギー問題やリスクの計算など、意外にも実用的。概算のアプローチは何通りかあって、実は算出に必要な公式を知らずとも近似値を捻出することはできる。でも、アプローチのためのテクニックやセンスを磨くのは、一度でもこの学問をかじってみないと難しそう。2021/03/03