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内容説明
うつ病になるのは「心」のせいだけじゃなかった。
精神医学の世界的権威が最新理論をわかりやすく解説。
数十年にわたり進展がほとんどなかったうつ病研究に、いま、革命が起きている。
もっぱら「心」と「脳」の病気と考えられていたうつ病が、実は身体の炎症に原因があるという証拠が次々と挙がっているのだ。
社会的ストレスから発症するうつ病も、ストレスによって炎症が起こることが原因と考えられる。
近い将来、精神科医はうつ病の診断に炎症を調べる血液検査が使うようになり、検査結果からその患者に最適の抗炎症薬や免疫療法を選択して処方するようになるかもしれない。
既存の抗うつ薬で効果がなかった患者に、救いがもたらされる可能性は大きい。
数多くの人々を苦しめる病気の治療に見えてきた、革命的進展の兆しと将来への展望を、世界的権威がわかりやすく解説する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
haruka
28
うつ病は、身体の炎症に原因がある。その証拠が積み重なり、うつ病研究に革命的な変化が起きている。近い将来、うつ病患者には抗うつ薬でなく、抗炎症薬や免疫療法が処方されるようになるかもしれない。うつ病は、もともと遠い祖先が感染症から身を守るために進化させた「疾病行動」とつながりがある。感染すると気分が落ち込み、活動や他人との接触を避けて休息する。かつては生存に有利だったこの反応が、現代では歯周病や腸内環境の乱れによっても引き起こされる。心が身体を変え、身体が心を変える。その循環について丁寧に説明してくれる一冊。2026/10/20
月をみるもの
11
数百年後の現代の医療現場にさえ、こんなも深い影響を与えているデカルト先生偉すぎる。自他の区別を細胞のレベルで行い、有害な「他者」を攻撃するメカニズムが免疫であるのだとしたら、まさに「我免疫によって炎症を起こす、故に我あり」である。2019/08/13
Roko
10
肥満・歯周病・免疫疾患などによって身体のどこかに炎症が発生し、それが「うつ」を引き起こすのだという理論は実に画期的なのです。たとえば歯周病の場合、歯科医へ行くべき症状であるということは誰しも理解しますが、歯周病が原因となる炎症によって「うつ」になるとは、これまで誰も考えなかったのです。幻覚、幻聴、妄想などは典型的精神の病です。認知症の患者にもこういった症状が現れることがあります。これらの原因は脳の機能の問題と考えられがちでしたが、実は違っているのかもしれません。身体のどこかの炎症が原因なのかもしれません。2019/08/09
FuSa
9
神経免疫学分野の発展とその新しい知見を生かした医療の発展、企業の柔軟な対応を切に願います。2021/05/05
チシャ猫
8
翻訳本にしてはかなり読みやすく、余計なエピソードトークが入らない良書。 アミロイド仮説だけでは説明できない認知症と同様に、セロトニン欠乏だけでは鬱も説明できない。炎症を抑えれば全ての鬱が改善する、と断定せずに、あくまで一つの仮説として提唱している姿勢に好感を持った。内容的には既知のものが多かったが、単純に読み物として面白かった。2026/09/21




