内容説明
万華鏡の幻想的な映像には癒し効果も期待され、今静かなブームとなっている万華鏡。
本書は、世界的に活躍し、万華鏡の世界大会でも4度グランプリを受賞している日本の万華鏡制作の第一人者である著者が、万華鏡のしくみや映像、制作方法など「万華鏡のすべて」を紹介する、これまでにない万華鏡の決定版です。
万華鏡の映像の心臓部となるミラーシステム(鏡の組み合わせ)については、これまであまり手の内を明かされることがなく、試行錯誤するしかありませんでした。
本書は、あらゆるミラーシステムについて詳しく解説しており、簡単な基本の万華鏡から、複雑な立体映像の見られる万華鏡まで、実際に作るための手引きとしていただけます。
万華鏡の仕組みを知りたい方、作ってみたい方、そしてワンランク上の作品を作りたい方、ガラス工芸に親しんでいる方など、あらゆる万華鏡愛好家におすすめの1冊です。
目次
第1章 無限の可能性を秘める万華鏡
第2章 万華鏡の映像
第3章 万華鏡のしくみ
第4章 万華鏡を作る
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちはや@灯れ松明の火
34
幾千万の花が一斉に咲いては散って、また新たな花が咲く刹那のひかり。小さな筒の向こうに映るきらめきに魅せられた記憶がよみがえる。親しみやすいおもちゃから、発想と技術を駆使した芸術へ、万華鏡は一歩を踏み出したばかり。鏡に囲まれた多角形内の世界が無限に拡がり、色づいたガラスの欠片たちが光を集めては透きとおった模様を描く。ステンドグラスや有田焼でできたボディ、セルやワンドの海に揺らめくオブジェクト、日常風景をパノラマに変える透明な球体。一つとして同じものはない万華鏡の中でだけ咲く、二度と見ることは叶わない幻の花。2019/02/11
501
18
本書を開くとまず活躍する万華鏡作家の作品に魅せられる。自分の知っている万華鏡の映像とは別次元の美しさ。続いて万華鏡の基本的な仕組みや種類を解説し、本書メインの万華鏡の作り方へはいる。読んでいる横から本を覗いた自分の子供から、パパはこんなのは作れないでしょ、といわれ、まったくもって反論できないのだが、作れたら面白いだろうな。2019/02/21
Rieko Ito
2
美しい画像だけでなく、万華鏡のシステムについて詳しく書かれていて興味深かった。子どものころ遊んだ、正三角形の筒にプラスティックの破片を入れ、くるくる回して覗くものだけだと思っていたからびっくりした。二等辺三角形やらひし形やら、固定式の物やら球体に見えるものやら色々ある。 作り方の説明は写真も多くわかりやすいのだとは思うが、揃える材料・道具が多く手技も難しそうでとても私にはできそうもない。こうやって作るのかと見るだけでも面白いが。価格は高め。図書館で借りた。 2023/10/13
蘇芳
2
小学生の自由研究のイメージが強すぎて、冒頭の世界の万華鏡プロみて仰け反った。いや、これハマるよ。2018/08/01
うめにゃん
1
気になっていた万華鏡の種類が分かって良かった! テーパードミラーのテーパードスコープ‼︎ 色々なタイプの万華鏡の作り方が載っていたけど、やっぱり完全自作は難しそうだ(^^;;2016/12/05