内容説明
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病理学とは「病(気の)理(ことわり)」の字のごとく、「人間の病気のしくみ」。細胞や血液、代謝や炎症、腫瘍、がん、遺伝子などと、人体のしくみ・器官、食事を含む生活、加齢などさまさまな環境との関連から、「病気」を解明するもの。専門書が多いなか、病気とその原因をわかりやすく図解した、身近な知識となる1冊。細胞、血液、がん---生命の不思議と病気の原因を、面白くわかりやすく探る!
<監修者について>
北海道出身。昭和医科大学(現・昭和大学)卒、同大学院医学研究科博士課程修了。現在「横浜悠愛クリニック」理事長として現場での病理・医学研究を続ける傍ら、正しい医学知識を身につけてもらうための啓蒙的著作を数多く世に出している。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ちくわ
16
多くの方は健康や病気に関心があって本書を読まれるのだろうか?自分はちょっと違って、大学で植物病理学を少し学んでいたのでその興味(名前?)から。 まず…こっちは動物細胞か!アポトーシスとか懐かしい!サーチュイン遺伝子? 既知と未知が小学校給食のミルメークのように混ざり合う感覚だ。 後半は癌に関する話がメイン。このペースで研究・解明されたら、癌も近い将来は楽に治癒(もしくは部位交換?)可能になりそうだね。ただ、その手の話が少ないのはやはり本書が病理学なる名を冠しているからか。基礎的で論理的な学問分野だもんな。2024/06/08
アルカリオン
14
KindleUnlimited p20 遺伝子とDNAは全くの別物。DNAは物質名であり、いわば記録媒体。そこに書き込まれている情報が遺伝子。本に例えれば、DNAは紙、遺伝子は印刷された情報。更に例えると、4つの塩基(CGAT)は文字、染色体は1冊の本、ゲノムは46冊が並べられている本棚▼p22「染色体」はDNAがヒストンというタンパク質に巻き付いたもの。「ゲノム」は「その生物が生きていくために必要不可欠な遺伝情報の収められた、染色体の1セット」を指す。遺伝子geneと染色体chromosomeの合成語。2021/09/13
ちゅん
3
薄くて軽く読めるのが魅力のシリーズ。病理学の基本であるからだのつくりから、病気とその原因を簡単に書いている。細胞の説明にページを割き、癌の解説も簡単でわかりやすい。図も多くて読みやすかった。2022/09/26
ish_774
1
前半は細胞についてと人体の免疫系について、おおむね高校生物レベルの内容かな(未履修)。後半はガンについてが7割、3割が臓器ごとによくある病気について。 序章にあるとおり、ガンやiPS細胞、ノーベル賞で断片的な知識を学ぶ機会はあまりない。そういった前提となる体系的な知識を与えくれるのが本書(であり、高等教育なのだなと実感)。 偶に断片的な知識が繋がり面白い部分はあるが、体系的な知識で、読み物として面白いわけではなかったね。夜に読んだら寝ると思う。2024/08/15
Theodore
1
前半の細胞の話がかなり詳しい内容だったので期待して読んだら、後半、肝心の病気の話が病名の羅列+ちょっとした説明で終わってしまったでござる。残念。取り上げている病名も癌+日常生活でよく見聞きする名前ばかりだし…多くの読者が細胞の構造よりも病気の話の方を知りたかったんじゃないだろうか? それも健康の本とか見ればよく出てくるようなメジャーな奴じゃなくて、知る人ぞ知る難病のようなものを。2024/03/27
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