内容説明
憲政史上最長が見えてきた安倍政権。
「初めての憲法改正の実現」を掲げる政治家・安倍晋三が考える「美しい日本」とは? 東京新聞記者・望月衣塑子氏が安倍政権を通して、日本の歴史と未来を考える!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Isamash
28
望月衣塑子・東京新聞記者と写真家・佐々木芳朗による2019年発行の著作。思想家・内田樹氏へのインタビューは勉強になった。国会の空洞化が行政により仕掛けられ、私学も含め教授会から決定権が剥奪され、学校における道徳の教科化等が進行中らしい。無知だったが、日本の将来に危惧覚えた。民主主義が機能するにはみんなが同じくらい不満足な解を目指す技術を要すると述べていて成る程と感服。官僚も企業人もマスコミも短期的利益求め長期的利益がおざなり。安倍晋三のありようが、そんな日本の社会構造にジャストフィットしているとしていた。2022/02/02
カープ坊や
23
アベ晋三 政治家としてはもちろん! 人間としても屑の極みっぷりを“ぼうごなつこ”さんの漫画と“内田樹”さんとの対談で解りやすく解説!!! アベ晋三事務所がヤクザ屋さんに対立候補の選挙妨害を依頼したのに報酬をケチったせいで怒ったヤクザ屋さんがアベ晋三邸に火炎瓶を投げ込んだ事件『#ケチって火炎瓶』の顛末も記しているのはナイスです!!!2019/07/04
阿部義彦
21
まあ、活字に親しんだ大人むきではなくて、好奇心旺盛なミーハーの期待に応えようと、漫画やインタビューを多用してサクサク読める様には作ってます。kkベストセラーズらしいと言えばらしいか。内田樹さんのまとめが一番まともです。「日本は民主主義国家では無くなりつつある。法律の制定者と執行者が同一機関である様な政体のことを『独裁制』と定義しますがこの国は民主主義的なプロセスを経ながら独裁制に移行しつつある。既に司法は行政府に従属している。日本の衰退はとっくに始まっています。結局嘘つきのその場しのぎが日本の鏡なのでしょ2019/06/01
katherine
15
2019年発刊。安倍元首相の誕生から長期政権となる第2次安倍政権を、わかりやすい漫画と著名な方とのインタビュー、そして巻末には森友学園の元理事長の籠池さんとの対談を通して人物像を捉える。両親不在だった幼少期や祖父岸信介の存在はとても興味深い。ご冥福をお祈りいたします。2022/09/22
謙信公
12
あぁ面白かった!ここまで一人の人間をこけ下ろせるものか、と感心する。著者はもはや記者ではなく活動家。何かにつけ揚げ足を取り、思い込みやエゴで曲解する。正論に対してはスルー。著者にとって安倍氏の気に入らない言動は、すべて生い立ち、教育に原点があるとする。悪意に満ち溢れた内容。安倍晋三ほど評価の分かれる政治家は少ないだろうが、「研究」と銘打つ以上、負の追求ばかりでなく、功も論じるべき。「日本の総理大臣は、もしかしたら我々が考えているより、あぶなっかしい人物なのかもしれない」この著者の方がはるかに危なっかしい!2023/08/02