内容説明
「科学」と「学習」はなぜ校内で販売されていたのか。「平凡パンチ」で素人を脱がせていたのは誰だったのか。世間を震撼させた「ノストラダムスの大予言」の著者は今何を考えているのか……。60年代から70年代にかけて、青少年を熱中させた雑誌や書籍には、前代未聞の企画力や一発逆転の販売アイディアが溢れていた。その舞台裏を当時の関係者たちから丹念に聞き出した秘話満載のノンフィクション。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
110
昭和に発刊された少年漫画、科学と学習のような教育雑誌、平凡パンチや週刊プレイボーイといった青年向け雑誌他ベストセラーが生まれた背景や関わった人々について書かれている。出版不況の中でベストセラー本は出にくい状況だ少年チャンピオンの編集長の奮闘ぶりや平凡パンチや週刊プレイボーイの素人ヌード写真が生まれた経緯は現在の雑誌ではありえないと思う。まさに伝説の名のとおり。2019/10/14
佐島楓
71
古い少年雑誌に興味があったので、面白く読んだ。当時の編集者を中心に直接インタビューを行い、まとめている。この本を支えるのはなんといっても著者の作品に対する熱意である。雑誌が熱かった時代を知らない自分が不幸に思えてしまうほどである。「冒険王」と「少年画報」は気をつけて見てみよう。「でる単」も持っていたなあ(あくまで買っただけで満足してしまったが……)。2019/07/25
ホークス
56
2019年刊。著者にとって懐かしいベストセラー本のルポ。まず昭和30年代に栄えた付録つき月刊少年漫画誌。「少年画報」の表紙を飾った美少年、江木俊夫(フォーリーブス)の芸能裏話が楽しい。「冒険王」や少年チャンピオンを生んだ秋田書店の歴史は正に戦後出版史。学研の「科学」と「学習」はなぜか学校で直販された。それがダメになると「学研のおばちゃん」が販売し、10年ほど前に休刊。「平凡パンチVS週刊プレイボーイ」、「豆単VSでる単」のライバル対決に纏わる話も面白い。書籍が今よりずっと大きな存在だった頃の伝説に浸った。2020/12/09
つちのこ
49
平たく言えば、ベストセラーの陰には優秀な編集者が存在するということか。作家と編集者の両輪があって、さらに売るための資本力と世相のタイミング。この四つがうまく回ってベストセラーを生むのだろう。昭和30年代生まれの私は『冒険王』や『少年画報』の回し読みにはずいぶんとお世話になった。付録がたくさん付いた正月特大号だけは、母にねだって買ってもらったことを覚えている。『科学』と『学習』については、我が家は貧乏だったので購読させてもらえなかった。配本日に学校から抱えて帰ってくる同級生が羨ましくて…。遠い昔の話です。2026/04/18
おかむら
38
科学と学習、豆単とでる単、ポプラ社版江戸川乱歩、ノストラダムスの大予言等々。ベストセラーといっても、はるか昔、昭和の半ば頃のヒット作の舞台裏事情。現在60歳前後の人が読むと、あーあったあった、そうだったのかーと興味深いけれども、他の世代の人にはあまりささらないかも。出版業界に破天荒な勢いがあった時代を懐かしみました。2019/12/29




