ハーパーコリンズ・ノンフィクション<br> 繁栄のパラドクス 絶望を希望に変えるイノベーションの経済学

個数:1
紙書籍版価格
¥2,200
  • 電子書籍
  • Reader

ハーパーコリンズ・ノンフィクション
繁栄のパラドクス 絶望を希望に変えるイノベーションの経済学

  • ISBN:9784596551450

ファイル: /

内容説明

〝買えない/買わない〟が、巨大市場に変わる時――
最も成長が見込めるのは、貧困をとりまく「無」消費経済である。

C・クリステンセン教授による市場創造型イノベーション論
■アフリカではなぜ井戸は枯れ、携帯電話は普及したのか?
■日本はなぜあれだけのイノベーションを起こせたのか?
■メキシコの効率化イノベーションはなぜ繁栄をもたらさないのか?

[解説]津田真吾

戦後の日本人は、今日の低所得国に暮らす何十億人もの人々と同様に、
きわめて貧しい状況に置かれていた。いまでは遠い昔の話だが、
当時「メイドインジャパン」は信用のおけない粗悪品の代名詞だった。
しかし現在、日本は世界の経済活動の約6%を占める世界第3位の経済大国となっている。
ソニー、トヨタ、ホンダ――
無消費をターゲットとした企業戦略には、国家の発展につながる大きな可能性が秘められている。そこにはプロダクトのみならず、ローカルの雇用を増やす販売や流通の増強も求められ、繁栄を広範囲に行きわたらせるうえで不可欠な力となるからだ――(本文より抜粋)


世界の経営思想家トップ50(Thinkers50)
破壊的イノベーション論のクリステンセン教授、待望の最新刊!

[本書で取り上げる事例の一部]
◆中国の家電メーカーはなぜ世界の電子レンジ市場の40%を占めるまで成長したのか?
◆なぜ汚職は人々から「解雇」されないのか?
◆ナイジェリアで年間45億食売り上げているインスタント麺はなぜ成功したのか?
◆なぜ市場創造型イノベーションはローカル発信である必要があるのか?
◆政府開発援助(ODA)に4兆ドル以上費やされてなお貧困がなくならないのはなぜか?

これからの時代、経済成長は貧困という眠れる巨大マーケットから生まれる――

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

金城 雅大(きんじょう まさひろ)

30
クリステンセン氏の著書は、過去に読書会で紹介された『イノベーション・オブ・ライフ』だけ読んだことがある。 ただあれは、「氏が今までビジネスフィールドで得た知見を生活や人生に応用する」というコンセプトの本だったので、氏の純粋なビジネス書を読むのは初めて。 事例も豊富でエッセンスもわかりやすく抽出してあり、とても読みやすい。あと写経もしやすかった。 「インフラの分類」という考え方にものすごく興味を惹かれた。関連図書も読んでみたい。2019/09/28

さきん

18
イノベーションや民間活力とやらにに期待を置きすぎているように感じた。アフリカのカップ麺や日本のソニーの成功事例はイノベーションや民間活力以外にもいくつかの要因がそろって成功したと思える。共感できたのは無消費者層と定義した、いわゆる必要と感じないとお金を払わないし、貧困なので払えない層がアクセスできるサービスを提供することが強力なビジネス基盤を作ることになるということ。2021/03/21

ざっく

11
日本のことも知らないが、世界のことはもっと知らないな。自分の幸せは何だろうかと考えることもあるが、それ自体が幸せな悩みで、世界には今日生きるのに精一杯な人が思っている以上にたくさんいる。日本は衰退していると言われるが、むしろ今までが上出来で、これ以上何を求める必要があるのか。欲求が高度になりすぎて、日本人は満たされなくなってしまった。GDPは他の国に抜かれ続けるかもしれないが、考え方次第で日本はもっと幸せな国になれるはず。しかし、ビジネス書らしくない感想になってしまったなあ。2021/11/16

前田まさき|採用プロデューサー

9
✅イノベーションには①「持続型」②「効率化」③「市場創造型」の3つがある。繁栄を生み出すに「市場創造型」が重要。 ✅持続型イノベーション:すでに市場に存在する解決策の改良。ターゲットは、既存のプロダクト/サービスの改善を求める顧客 ✅効率化イノベーション:企業がより少ない資源で多くのことを行えるようにする。企業の成長力を高める上で欠かせない ✅市場創造型イノベーション:値段が高く複雑なプロダクトの値段を下げ、多くの人が購入して使用できるものに変換する。場合によってはまったく新しいプロダクトを創造する2020/11/05

gokuri

6
世界の経済発展について、特に、アジアやアフリカンのこれから発展、繁栄するべき国々の、繁栄のヒント、支援の在り方を考えさせてくれる書籍。無消費者を対象として、インフラや制度の制約をも超えて、発展していった消費やサービスの事例が、世界にはいくつもあることに感心する。2020/05/16

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13840534
  • ご注意事項

最近チェックした商品