文春e-book<br> 世界が驚くニッポンのお坊さん 佐々井秀嶺、インドに笑う

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文春e-book
世界が驚くニッポンのお坊さん 佐々井秀嶺、インドに笑う

  • 著者名:白石あづさ【著】
  • 価格 ¥1,629(本体¥1,481)
  • 文藝春秋(2019/06発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 420pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784163910369

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内容説明

いまインドで激増中の仏教徒、その中心人物は日本からやってきた僧侶だった!
女性ライターによるインド仏教最高指導者・佐々井秀嶺上人の密着同行記。

大多数がヒンドゥー教徒のインドで、不可触民と呼ばれる人々を中心にカーストのない仏教に改宗する人々がいま爆発的に増えている。
不可触民とはインド人口12億人のうちの約2割を占める、一番下の階級シュードラにさえ入れないカースト外の人々、ダリット。
3000年間にわたり、「触れると穢れる」と差別されてきた人々が、次々に仏教に改宗し、半世紀前には数10万人しかいなかった仏教徒がいまでは1億5千万人を超えている。
その中心的役割を果たしてきたのが、佐々木秀嶺だ。

わずか十畳ほどの部屋で暮らし、擦り切れた衣をまとった自称「乞食坊主」。
子どもを見ると顔を綻ばせて喜ぶ心優しい小柄なお坊さんだが、核実験が起きれば首相官邸まで乗り込み、ヒンドゥー教徒に乗っ取られた仏教遺跡を奪還するため何ヶ月も座り込みを敢行。
弱い立場の人々のため、「これが武士道だ」と言ってみずからの命も惜しまず、モラルに反することには断固抗議。
日本からやってきた怪僧にインド人もビックリだ。

次から次へと押し寄せる色情因縁に悩み、3度の自殺未遂。
龍樹菩薩のお告げに従い、インドで一生仏教布教に専念すると決めてからは、ブッダガヤ闘争やマンセル遺跡の発掘など、インド中を巻き込む闘いを単身挑んできた。
三度の暗殺の危機に晒されても、敵対宗教の陰謀に巻き込まれてもなお、インドの貧しい人々のために身を捧げ続ける。

佐々井上人がインド仏教の最高指導者になるまでの半生をはさみながら、100万人がいっせいに仏教に改宗する「大改宗式」の様子や、不可触民とともに生活している上人のリアルな日常、そして陰謀と迷信うずまくディープなリアルインドを、爆笑必至のユーモア溢れる筆致で描く。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さばずし2487398

35
凄い日本人が居たものだ。ダライラマが会いに行き印度首相もその名を出す。アウトカーストの人々を中心にこの国では改宗者が激増。今やインド仏教1億5千万人の最高責任者。佐々井さんがいるナグプールは治安も良くなり貧しい子も学校へ、皆が挨拶を交わし日本人が来ると喜ばれる。正に現代のキリストみたいな人だが、性格は破天荒で堪らなく優しく、暗殺の危険に晒されつつ莫大な人数を引き寄せる次郎長の様な人。なぜ日本でこの人が知られていないのか。こんな人が日本の総理だったら。文章もどんどん惹きつけられてとても面白い。元気になる。2023/07/07

Akihiro Nishio

30
アンベードカルが集団で仏教に改宗した地ナグプール。しかし、指導者を失った仏教徒は停滞したまま10数年を過ごす。そこに本書の主人公が現れる。お告げに導かれとか言って。全く破天荒な人である。性欲が強すぎて逆に坊さんを目指すが、性欲の為何度も挫折。留学中のタイでも三角関係のもつれからインドへ逃亡。しかし、彼の表裏のない、他人の役に立ちたいという気持ちが徐々にインド社会に受け入れられ、ついにインド仏教最高位に上り詰める。と言っても大変な苦労と危険を伴うことになるのだが。跡継ぎがいないというのがホント心配。2020/06/25

ひなぎく ゆうこ

24
佐々井さんの後進育成とブッダガヤの奪還を切に願っています。読んで良かった…。佐々井さんと白石さんの出会いに感謝。2020/07/14

しゅわっち

21
この本に出会えて感謝致します。日本では、駆け込み寺という言葉が、死語になっている。それをインドで実践している日本人がいることに驚いた。最近のブッダの瞑想は、小乗仏教系に思われる。日本が、大乗仏教で、インドに活躍した人がおかげで、日本に伝来したと感じた。金至上主義に洗脳された日本人に大切な物を教えてくれる本に感じました。無私の行動の僧の話で、私を含め沢山の人が、少しでもそういう気持ちを持つのに役立つ本に思いました。2020/06/26

DEE

11
インド仏教の頂点に立った日本人僧侶佐々井秀嶺。トップとはいえ生活は質素そのもの、たまに収入があれば全て配ってしまう。先祖から脈々と流れる己の血と業の深さに死を決意するほど悩み、仏教に救いを見出した20代。導かれるようにインドへ渡る。と書くと大そうな話だが、凄まじい人生だけど読んでいてとても楽しい本である。神聖と俗をあわせ持った人間としての魅力、時には命をかけて人々を救おうとする強さは感動的。死んでもカーストを抜け出せないヒンドゥー教よりそんなものが存在しない仏教に鞍替えするのは当然の結果なのかも。2019/12/05

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