内容説明
フィッツジェラルドに憧れる大学生の藤堂はゾンビウィルスに感染し、内臓から腐り始めていた。部室に集まる先輩たちはいつものように接してくれるが、決して仲がいいってわけじゃない。藤堂は「ゾンビの会」という自助グループに通いながら、ステージ5のゾンビになるまでの時間を過ごそうとするが、部室のみんながバラバラになって…… そして安楽死前日。スカイツリーのてっぺんでぼくたちの青春は急速に動きだすーー 居場所を求めてさまようゾンビたちのポップでせつない青春小説。/第4回ジャンプホラー小説大賞
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
61
YA。青春ゾンビ小説。▽大学生の藤堂は、先輩達と廃病院探検に行き、ゾンビに噛まれてゾンビウィルスに感染してしまった。病院で治療してウィルスは除去したが、ゾンビ細胞は体を蝕みもはや死を待つのみ。完全ゾンビ化して処理されるか、その前に安楽死を選ぶかの2択しかないが、とりあえずゾンビ自助グループに参加することになる。そこで出会った少女との交流やら、大学生活のグダグダやらが描かれる。▽腐ってんなぁ。青春小説て感じ。2020/09/19
雅
27
ゾンビ化が一つの病気になった世界。主人公が死へのカウントダウンをどう過ごすかが描いている。あまり共感が持てなかったし、軽いノリの文体もちょっと苦手でした。2019/11/27
rosetta
19
★★★✮☆第4回ジャンプホラー小説大賞金賞。ホラー小説の姿を借りたジュンブンガクだな。ゾンビ化するウイルスが蔓延する世界。あくまでも主人公の内面を重視する。ワクチンもあるので必ずしもゾンビになってしまう訳では無いが、主人公の藤堂は自分の在り方に何とはなしの不満を抱いている迷子である。いや、中2で卒業しとけよって話だけど。大学では文芸部の「先輩」(小説自体がこの先輩に向けての遺書の体をなしている)、や読モ、挫折したラガーマン、メンヘラの先輩女子。主人公が腐っているのはゾンビになったからだけではない2019/08/11
きたさん
10
なんとも感想に困る。ゾンビものではなく、ゾンビになりかけ=死に直面している青年の話、だったので、言ってもラノベやライト文芸にありがちなあの辺の設定だよな、と気づいてしまったのがよくなかったのか。ただ特徴的な文体はオリジナルな気がするので(少なくとも最近の流行りにはないタイプな気がする)その辺りは興味深く読めた。2019/12/09
本の蟲
4
ゾンビ化の予防接種と、感染させない処置が確立された世界(ただし治療方法は不明)。野良ゾンビに襲われて運悪く感染してしまった若者の死ぬまでの記録。死に際の青年一人称で、ゾンビものとは言え、サブタイトルとイラストから、もう少しのんべだらりとした、漫画で例えれば『惰性67パーセント』のような展開を期待した。が実にシリアスで、腐りきるというよりギスギスした青春。えぐくてグロい。普通に怖い。裏表紙を見ればこれ、ホラー小説大賞受賞作品なのね。なるほど。2019/08/16
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