内容説明
※紙版に掲載されていた一部の写真について、本電子版には掲載されていないものがございます。あらかじめご了承ください。
615枚掲載! 世界最高峰の黒いジャズ・カタログ
メインストリーム・ジャズの凋落、フリー・ジャズの飽和、そしてコルトレーンの他界によりもたらされた“ジャズの死”──60年代末から70年代にかけての混沌とした時代を生きぬくため、黒人ジャズマンたちは自主レーベルを立ち上げ、アフリカ回帰や同胞への社会的メッセージなど、自らのアイデンティティを全面に打ち出した新しい時代のジャズを開拓していきました。“スピリチュアル・ジャズ”や“ドロドロ・ジャズ”とも呼ばれる、これらインディペンデントな精神を持った黒人ジャズ作品を、より深く探索して網羅的に紹介するのが本書。主要レーベルの全作品紹介、マニア垂涎のレア盤を多数含むディスク・カタログ(LP裏ジャケットも全作品掲載)、そして関係者のインタビューや貴重な当時の資料など、圧倒的なボリュームでお届けします。
【CONTENTS】
■主要レーベル・ディスコグラフィ
STRATA-EAST/BLACK JAZZ/TRIBE/STRATA/NIMBUS/INDIA NAVIGATION
■国/地域別ディスク・カタログ
アメリカ/日本/ヨーロッパ
■インタビュー
スタンリー・カウエル/ダグ・カーン/ウェンデル・ハリソン/バイロン・モリス/悠雅彦
■各種コラム/当時のポスター/フライヤーや広告を多数掲載、他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
の
3
70年代のアメリカ黒人自主制作ジャズを紹介したもの。コルトレーンの死去でフリージャズが一段落し、時代がフュージョンへと移って行くのがジャズ正史なのだろうが、フリージャズも舞台がアンダーグラウンドへと移りスピリチュアルジャズへと変化している。コルトレーン色の強いフリージャズ故聴きにくさはこの上ないが、公民権運動やアフリカ諸国の独立で黒人のアイデンティティが明確なものとなり、こうした混沌とした原初的な表現こそがジャズ先人達がやりたかったことのように思えた。2014/05/18
王天上
2
フリー・ジャズとレア・グルーヴの境を突いたような、なかなかに貴重なディスク・ガイド。時代の熱気を感じる一冊でもあります。2015/11/30
tegege
2
一枚のレビューが短い。とはいえ多くすると取り上げる盤が薄くなる。バランス難しいな。2014/05/03
5belli5
0
メジャーなものは殆ど登場しない。知られざるブラックでスピリチュアルでカオスな音源を紹介するレビュー本。2021/02/06