集英社学芸単行本<br> 激走! 日本アルプス大縦断 ~2018 終わりなき戦い~

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集英社学芸単行本
激走! 日本アルプス大縦断 ~2018 終わりなき戦い~

  • 著者名:齊藤倫雄【著】/NHK取材班【著】
  • 価格 ¥1,584(本体¥1,440)
  • 集英社(2019/06発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 420pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087816730

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内容説明

2018年8月に開催された日本一過酷な山岳レース「トランスジャパンアルプスレース」に、NHK取材班が完全密着。(2018年10月27日、NHK BSプレミアムにて放送)番組では放送されなかった未公開エピソードやレースの舞台裏を満載した、疾走ノンフィクション! 4連覇中の絶対王者、望月将悟選手が挑んだ新たなチャレンジとは? 王座を狙うルーキーたちの勝利戦略は? 襲いかかる疲労の中、リタイア寸前で見せた底力。標高3,000メートルの山中で繰り広げられる、選手30人の熱き人間ドラマ。

目次

プロローグ「なぜ人は、それでも走り続けるのか」
トランスジャパンアルプスレース2018 出場選手紹介
0日目 8月11日(スタート直前)「絶対王者の新たな挑戦」
1日目 8月12日「“何もかもが違った”大苦戦の真相」
2日目 8月13日「勃発! TJAR戦国時代」
3日目 8月14日「ダークホースたちの“勝利”戦略」
4日目 8月15日「南アルプス、心の叫び」
5日目 8月16日「標高3000メートルのデッドヒート」
6日目 8月17日「諦めの悪い男たち」
7日目 8月18日「何かを起こすことができるのは自分だけ」
8日目 8月19日「『地獄のロード』で見た夢」
エピローグ「レースは選手たちに何を残したのか」
あとがき「うそがない」
あるTJAR実行委員の想い「山を畏れ、山を慈み、山を楽しむ」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

♡ぷらだ♡お休み中😌🌃💤

52
読みともさんのレビューをみて手にとった1冊。2018年8月に8日間にわたって開催された日本1過酷な山岳レースの記録。参加者30名が、富山湾をスタートして、日本アルプスを縦断、駿河湾の大浜海岸のゴールを目指す。走行距離415キロ。高山病に幻覚や幻聴、落雷や滑落など死の危険と隣り合わせ。異次元に満ち溢れた世界。つらいと何度も口にするが、ゴールという魔法によって幸せな思い出に変わる瞬間に私も立ちあえた。「もう1度、この熱さに触れてみたい。そんな魅力がこのレースにはある」と大半が2年後の次の大会にも出場を希望。2019/10/25

ぶんこ

51
トランスジャパンの30人の選手に選ばれる大変さと、選ばれた後も厳しいルールがかせられ、自己責任という概念が徹底的にまもられている実行委員会に感動。GPSの携行、地図等々の必ず持っていなくてはならない物があり、落とした時には探して取り戻さなくてはリタイアとなる。随行していたスタッフが落とし物を目撃していても教えることはならない。睡眠不足による幻覚幻聴。関門通過の期限切れ。そんな過酷な状況下での選手たちの優しさ。怪我した登山客を救う外科医の選手。無補給という選択をした望月選手。限界に挑戦する選手に息をのむ。2023/01/28

マリリン

51
やってみないとわからないけど、面白そうだからやってみる...。この言葉を口にするに事ができるのは、ハードルが高い書類選考とそれ以上に厳しい2日間の選考会を通過し、抽選を勝ち得た30名。担当するのは過去この大会で完走した人達。選考会に臨む人のレベルが年々低下(テーピング等選考会の要綱に記載されていない必然の装備不備等)・大会出場を目指す者が毎年練習中に亡くなっているという大会実行委員会代表の飯島氏が指摘する現実は実社会での現実を突きつけられたような衝撃。レースを応援したくなる理由がここにある。3度目の再読。2021/05/14

マリリン

41
冒頭に、須賀敦子の『ユルスナールの靴』より、「きっちり足にあった靴さえあれば、自分はどこまでも歩いていける」…と、ある。本書を読み、多少合わない靴であっても目指すものが定まれば、それに向かって歩いていけるのではと思った。富山県の海岸から日本アルプスを縦断し、静岡県大浜海岸のゴールを目指す「トランスジャパンアルプスレース=TJAR」。内容は、この山岳レース(ロードも走る)の模様が書かれているが、選手の選考で問われる事は、実践力と人間性か。一般社会で履歴書からは読めないその人間を知る事に通じていると思った。⇒2019/05/29

hatayan

39
日本海から山岳地帯を縦断して太平洋まで415kmを8日以内で。睡眠時間を極限まで削り、幻覚すら見るという日本一苛酷な山岳レースを余すことなく記録。 30名の選手やスタッフのエピソードが濃密。 年齢を言い訳にすまいと自らを激励した選手、「日本海から肌身離さず持ち歩いてきた」指輪を手にゴールで恋人にプロポーズした選手、自分が死んでも悲しまないようにと家族に言い聞かせて鍛練を積み、見事な実績を残した選手。 自らの存在を賭けて情熱を捧げられるものを持つこと、苦しくても諦めずに進み続けることの尊さを伝える一冊です。2019/10/06

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