ガガガ文庫<br> リベンジャーズ・ハイ

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ガガガ文庫
リベンジャーズ・ハイ

  • ISBN:9784094517972

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内容説明

スタイリッシュな近未来SF×復讐譚。

第13回小学館ライトノベル大賞 優秀賞受賞作!!

砂塵という有害物質による“塵禍”で文明が一度滅びた近未来。
砂塵を取り込んで異能力に変換できる“砂塵能力者”が力を持つようになっていた。
ここ偉大都市において、チューミーは、因縁の復讐相手“スマイリー”の行方を探りながら、復讐のためにその日暮らしの生活を送っていた。
情報を追って踏み込んだとある教会で、チューミーは治安維持組織である“粛清官”の大物、ボッチ・タイダラに身柄を拘束されてしまう。
絶体絶命のチューミーだったが、ボッチからの意外な提案を受け、一時的に粛清官に協力することに。パートナーとしてあてがわれたのは「これまでバディを解消されてばかり」というワケありのシルヴィ。正反対の性格と出自を持つ二人は、はじめは反発し合うのだが……。

小気味よい筆が紡ぎ出す、唯一無二で圧倒的な世界観!!

バディものの王道でありながら、「異端」である二人を見事に描き出し、斬新なキャラ設定には舌を巻くこと間違いなし!
実力派新人による近未来SF復讐譚をお楽しみあれ!!

※「ガ報」付き!

※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

海猫

80
文明が一度滅んだ近未来世界での異能バトル小説。文章が濃厚で、特にアクション描写には手応えを感じた。タイトル通り復讐の話でお話そのものはシンプルだとは思うが、設定が凝っておりヒネリが効いている。主人公チューミーの造形など、ストーリーを追うごとに複雑な身上がわかってきて面白い。作品に暗い情念のようなものが漂っているのが、かっこいい。それだけではなくバディものの要素も入っていて、本の厚みも納得がいく。ダークなヒーローものの洋画を観たような読後感。2019/06/22

まりも

42
砂塵によって文明が一度滅びた近未来を舞台に、1人の復讐者が悪を斬るSFダークアクションここに開幕。これ俺大好きな作品や。何の能力も持たない主人公が、身を焦がす程の復讐心と手にした刀で悪を斬り裂くアクションシーンは控えめに言っても最高だ。更に読者を騙すミスリードと緊迫感溢るる展開も堪らない。バディものとしての読み応えも勿論あり、自分の大好きな要素がこれでもか!ってくらいたっぷり詰め込まれた1冊だった。狂気と正気の狭間を描いたこの分厚さも納得出来る高クオリティ。イラストも良かったし買って損はなかった。2019/06/23

よっち

41
塵禍で文明が一度滅び、砂塵を異能力に変換できる「砂塵能力者」が力を持つ近未来。因縁の復讐相手・スマイリーを追うチューミーが、利害の一致から一時的に粛清官に協力し、ワケありの粛清官・シルヴィとコンビを組む近未来SF復讐譚。特殊な事情を抱えていたシルヴィと出会い、最初は反発しながらも徐々に育まれていく相棒としての信頼感。テンポよく進む中でスマイリーと追う二人を巡る因縁も明らかになって、何度も葛藤と絶望に直面する異端のバディが待ち望んだ宿敵との対峙と決着、確かな絆が垣間見えた結末にはぐっと来るものがありました。2019/06/18

まるぼろ

31
砂塵と言う人体に有害であると同時に特殊能力を得る人も現れた、一度は文明が滅びた世界で、チューミーは復讐の相手、スマイリーの行方を探しつつ殺しの仕事をしていたが…というお話です。一貫してブレる事なくチューミーが妹の敵のスマイリーに復讐するお話なのですが、終わり方が良かったせいか意外に清々しい読後感でした。スマイリーもまた復讐者だったというのは意外でしたが、タガが外れていた時点で同情の余地はなかったな、と。綺麗に纏められていますが、シンとシルヴィのコンビ物としての続きも読んでみたいなと思いました。2019/07/31

まっさん

25
★★★★★ 人体に有害な「砂塵」によって文明が一度滅びた近未来。異能を操る「砂塵能力者」たちが出現し、世界は荒廃していた。〈掃除屋〉チューミーはそんな世界で因縁の復讐相手・スマイリーの行方を探す傍ら殺しを請け負っていた。ある時、治安維持組織の〈粛清官〉に身柄を拘束された彼はある提案を受け一時的に彼らと協力関係を結ぶ。バディとしてあてがわれたシルヴィと共にお互い反発しながらもスマイリーを追うことに。果たしてチューミーの復讐の目的とは…?ー 久しぶりに読み終えた瞬間放心状態になるくらい満足できた作品。呂暇先→2019/09/13

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