NHK「100分de名著」ブックス 歎異抄 仏にわが身をゆだねよ

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NHK「100分de名著」ブックス 歎異抄 仏にわが身をゆだねよ

  • 著者名:釈徹宗
  • 価格 ¥935(本体¥850)
  • NHK出版(2019/06発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784140817773

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内容説明

「悪人正機」「愚者になりて往生す」に代表されるように、浄土真宗の開祖・親鸞の教えは逆説に満ちた革新的なものである。ゆえに市井の人々だけでなく、近代日本の多くの知識人を魅了した。『歎異抄』に収められた親鸞の言葉と、苦悩と矛盾に満ちたその生き方から、現代を生きる私たちへのヒントを探る。師・法然との邂逅にはじまる「親鸞思想をさらに深く知る」ための特別章を加筆。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

❁Lei❁

13
宮沢賢治が幼少期に傾倒していたということで読了。浄土真宗の開祖・親鸞の言葉を記録し、世間の異なる教えを嘆く書物です。阿弥陀仏は、浄土に生まれ変わりたいと念仏を唱える人を全員救うという願いを立てました。それに従い、非力な私たちは全てを阿弥陀仏におまかせするという絶対他力の思想です。「善人なほもつて往生をとぐ。いはんや悪人をや」というフレーズでお馴染みの悪人正機説は、その発想の転換が面白いです。自力で修行する善人はオマケで、自分の罪を自覚し他力を願う悪人こそが救われる。その謙虚な姿勢に背筋が伸びるようでした。2023/03/18

ドルーク

13
しっかり背景や前提を理解しなければ危険と言われるだけあり、難解さがある。「悪人正機」「他力」が有名な親鸞の思想。平易に「悪人こそが仏によって救われる」とだけ聞くと都合良い解釈になってしまうが、親鸞自身「善悪も慈悲も分からないから弟子も持たない」「全ては仏に与えられたもので、それ以上のものは何もない」などと自覚した上て「念ずることで仏から与えられる」というスタンスだが、与えられるための「信心のあり方」を徹底して求める。なんとも言葉足らずだが【コメントへ続く】2020/05/01

鶏豚

9
堀川恵子著「教誨師」のキーワードの一つ、親鸞「嘆異抄」を理解したく入門書の本作を手にとったが時間を要し手こずった・・・。何故悪人こそが救われるのか。そこに「他力の仏道」という考え方があると理解。時代問わず奢っていないか説いている。「この慈悲始終なし」とは良い言葉に出会えた。悪、救い、私とは何かを深く考えて向き合えとも有る。結局、親鸞も矛盾を抱え、意外と悩み苦しんでいた、と理解して良いのだろうか。しかし古文が苦手なせいか音読しても容易に頭に入ってこない。いつか再読して理解を深めたい。(3.0/5点中)2019/07/21

Lagavulin

8
簡単に噛砕してくれているが、それでも難しい。やはり仏教は体感するものなのだと思う。著者が指摘するように「今ある悩みを解決する方法」だけを求めてインスタントに学ぶ姿勢は良くないと自省。2021/12/26

ぼっこれあんにゃ

7
◎歎異抄には、以前から興味を持っていたのですが、少し難しそうで、手が出せませんでした。そんな中、わかりやすい解説で知られる、こちらの100分de名著シリーズで取り上げられていることを知り早速本書を手に取りました。本書は、歎異抄の内容の解説にとどまらず、親鸞聖人の生き方考え方を丁寧に説明しているので、親鸞聖人への理解が深まりました。それにしても、一念義であり多念義でもある親鸞聖人の教えは、わかりやすいのですが、奥の深さを感じました。2021/06/10

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