内容説明
こよなく動物と自然を愛し続けた著者の自伝的小説。少年から青年へと成長していく過程でさまざまな犬との出会いと別れを綴った作品。……「動物文学」というカテゴリーを確立し、国民の支持を得た戸川幸夫の原点ともいうべき自伝的小説。もの心つく前から動物好きであったという著者が、さまざまな気質の犬と育った幼い頃から、運命的な犬との出会いをする旧制高校時代までを、愛情を持った動物への的確な観察眼で描き切る。それは犬への鎮魂歌であるとともに、おのれの成長の証であった。動物文学の第一人者が犬と語り続けた自伝的小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tk7767
1
ハチ公のエピソードがおもしろかった。戸川幸夫は小学校の時の教科書以来だなぁ。2014/11/11
トモ。
1
著者の子ども時代~社会人までの生活についてのエッセイ。著者の家はお金持ちのようで、子どもの頃から犬を飼っており、著者が触れ合ってきた歴代の犬についても語られる。時代がそうなので仕方がないのかもしれないが、犬の扱い方にびっくりした。放し飼いが基本で、「どこかにぶらりと行ってしまった」ので消息が不明の犬多数。去勢せず、任せるままにしていたら犬が子どもを産み過ぎて「母犬をどこかにやってしまおう」という提案など。うーん…昔はこうだったんだろうなぁ、仕方がないよなぁ、と思うもちょっと寂しくなってしまった。2013/03/03
kambashig
0
すごい名犬が出てくるわけではなく、犬とのつきあいも案外あっさり。大正から昭和初期の暮らしぶりの描写が詳しく、興味深い。2014/10/20
fuchsia
0
著者の動物への愛情は並々ならぬものが伝わってくるが、基底には「すぐに離別する」という意識があるのかとも思う。近所のこどもたちやねえやなどに関する記述もわざわざ「現在は音信不通」とあるところでそう思った。2013/03/31
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