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内容説明
幸福度高い従業員は生産性が3割アップする。
「働き方改革」という言葉があちこちで使われるようになったが、実際に職場で何か改善されているという実感が持てない、という声も聞こえてくる。
アメリカの研究では、「幸福度の高い従業員の創造性は3倍、生産性は31%、売上げは37%高い」というデータもあり、世界で「幸福度」は科学的に分析され、ビジネスに取り入れられている。
それを考えればこれからの時代、トップダウン式の組織は生き残れず、リーダーは調和型で、可能な限り部下に権限譲渡し、働き方は個人の裁量に任せるような仕組みにしなければ業績は上がらない。
日本企業は「社員の幸せ」について、何を取り違え、何に躓いているのか。
また、社員が幸せになるとどう成果や業績に変化が現れるのか。
「幸福学」の日本の第一人者・前野隆司慶大大学院教授が、取材を重ねて得たデータを公開、ヤフー、ユニリーバほか、「幸福学」をベースにした職場の変革で業績アップした実例を現場の声と共に紹介する。
職場の改革レッスンも掲載しているので、今日からすぐ実践できる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひなた*ぼっこ
16
夜勤の1冊。超縦型社会である病院にこの本が置いてある皮肉。誰が置いたんだか。好きな時間に好きな場所で仕事が出来ない職種なもので。ワークライフバランスって言葉はよく聞くけど、仕事が楽しけりゃバランスなんてそんなに気にすることじゃないよなーって目から鱗。2020/04/04
たくみくた
9
自己を受容し、他者に慈愛を持って接する。実はこれが最も生産性を高める、合理的な方法。/やらされ感ではなく、一人ひとりが「やってみよう」と思えること。2019/11/07
やまと
6
幸福学の研究者として知られる慶応大学の前野先生の著書。社員の幸福を経営理念に取り入れる経営者は多いが、それをとことん実践する企業は少ない。会社の業績が第一で、社員をいかに管理して働かせるかを常に考える企業がほとんどだ。本著では、ティール組織のように、役職を廃止して勤務場所や勤務時間も社員が決め、個人が自律的に働くフラットな組織でも、成果を上げられることを紹介している。カリスマ経営者のもと目覚ましい成果を上げている会社であっても実はブラック企業であることが多い。社員にとってはどちらが幸福か考える必要がある。2019/07/28
のるくん
3
学校も企業も教育に仕事に「地位財(カネ・モノ・社会的地位」の競争(狂想)も上昇志向は天井知らず。終わりのないゼロサムゲームから目を覚ませるか。「非地位財(心・安全・健康)」の協創(共想)は水平志向のウェルビーイング。幸せの因子『ありがとう!(つながりと感謝』『やってみよう!(自己実現と成長) 』『ありのままに!(独立と自分らしさ)』『なんとかなる!(前向きと楽観)』をバランスよく『人間らしく生きるか』。「平成の企業戦士」後に何をするか(doing)からどう生きるか(being)。珈琲を飲みながら考えよう。2022/03/09
jackbdc
3
小学校の廊下に貼ってある標語を職場で実現するために、若干アレンジを加えてノウハウ化したもの。編集スタイルは事例やQAを多めにして読み易さを意識したつくり。印象に残った点3つ、1.戦略・戦術は戦いの隠喩:共創や協働など他者と共存していこうという意志を表す言葉を使うのも良い。2.チームミーティング:知識を交換するだけではなく感情が出せる会話が出来ると良い。3.1on1ミーティング:定期的に1対1で話すまとまった時間を確保する。上司対部下だけでなくフラットな関係で近接組織のメンバー間の接点を作ることも有用。2021/02/27