角川ソフィア文庫<br> 明治生まれの日本語

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角川ソフィア文庫
明治生まれの日本語

  • 著者名:飛田良文【著者】
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  • 特価 ¥484(本体¥440)
  • KADOKAWA(2019/06発売)
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  • ISBN:9784044004781

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内容説明

私たちの日本語には、150年前には誰も知らなかった明治の新語、流行語があふれている。文明開化が生んだ「東京」「時間」「世紀」、家族像を更新した「恋愛」「家庭」「新婚旅行」、そして「個人」「常識」「科学」といった近代の基本概念──。身分制の崩壊、人の移動、学校制度の確立など、かつてない社会の変動が引き金となって、言葉は大きく変わった。意外に新しい言葉たちの誕生の秘密に、国語辞典の編纂で知られる第一人者が迫る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

71
明治の文化が好きなので面白かった。もうちょっといろいろこのテーマで書けそう。狙いをある程度定めて国立国会図書館に籠ればいいのだろうか。2019/07/17

へくとぱすかる

60
明治の新語は、文献調査で、誰によって、どのように作られたか、が判明することがあるのでおもしろい。日本の新語が中国の用例が(別の意味で使われて)あったりするし、洋書の訳に苦心して作ったものも。個別の用例が楽しいエッセイ。筆者は挙げていないが、「東京」は高麗の郷歌にも出てくる。前島密が出てくるのなら「郵便」もそうだろう。「はがき」も元は今で言う約束手形の呼び名を、ポストカードの訳語に転用。2019/06/19

ヨーイチ

40
言葉の薀蓄は好きなので、気が向けば買ってしまう。この著者は初読み。個々の言葉の選択と由来よりもこの先生のアプローチの仕方が面白かった。辞書を調べるのが基本らしい。腑に落ちる話だ。少なくとも定着した時期はわかるわけだ。更に訳語の場合は外国語の辞書をあたる。これももっとも。更に漢字の場合はチャイナの辞書にも目を通す。この場合はチャイナ由来の翻訳漢語も結構あるようだ。まぁ和製漢語が本場に行っている事もあるわけだが。言うまでもなく「言葉」と共に実態があるわけで、例えば「哲学」なんて随分苦労している。続く2019/10/15

禿童子

32
誰でも知っている普通に使っているコトバを21語あげて、その言葉が誕生した経緯を追う「ことば探偵」の本。誰が作ったのかはっきりしているコトバもあれば、いろんな説があるコトバもあってたかだか150年前といっても昔のことを調べるのは大変だということがよく分かります。例えば、犬の名前の「ポチ」は、飛田先生は、「点ぽち」や「ぽちぽち」から来たと推測するけど、英語のspottieから転じた外来語とする説、最新の説は2014年刊の仁科邦男『犬たちの明治維新 ポチの誕生』の「ポチ、patch説」もあって混沌としています。2019/08/16

樋口佳之

27
「一語十年」なるほど。社会の激変期に新しい言葉が生まれ定着するのなら、昭和戦後期でもこのような本は書ける時期にきているのかも。知らないだけで既にあるのかな。2019/07/05

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