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内容説明
私たちの日本語には、150年前には誰も知らなかった明治の新語、流行語があふれている。文明開化が生んだ「東京」「時間」「世紀」、家族像を更新した「恋愛」「家庭」「新婚旅行」、そして「個人」「常識」「科学」といった近代の基本概念──。身分制の崩壊、人の移動、学校制度の確立など、かつてない社会の変動が引き金となって、言葉は大きく変わった。意外に新しい言葉たちの誕生の秘密に、国語辞典の編纂で知られる第一人者が迫る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
71
明治の文化が好きなので面白かった。もうちょっといろいろこのテーマで書けそう。狙いをある程度定めて国立国会図書館に籠ればいいのだろうか。2019/07/17
へくとぱすかる
60
明治の新語は、文献調査で、誰によって、どのように作られたか、が判明することがあるのでおもしろい。日本の新語が中国の用例が(別の意味で使われて)あったりするし、洋書の訳に苦心して作ったものも。個別の用例が楽しいエッセイ。筆者は挙げていないが、「東京」は高麗の郷歌にも出てくる。前島密が出てくるのなら「郵便」もそうだろう。「はがき」も元は今で言う約束手形の呼び名を、ポストカードの訳語に転用。2019/06/19
ヨーイチ
40
言葉の薀蓄は好きなので、気が向けば買ってしまう。この著者は初読み。個々の言葉の選択と由来よりもこの先生のアプローチの仕方が面白かった。辞書を調べるのが基本らしい。腑に落ちる話だ。少なくとも定着した時期はわかるわけだ。更に訳語の場合は外国語の辞書をあたる。これももっとも。更に漢字の場合はチャイナの辞書にも目を通す。この場合はチャイナ由来の翻訳漢語も結構あるようだ。まぁ和製漢語が本場に行っている事もあるわけだが。言うまでもなく「言葉」と共に実態があるわけで、例えば「哲学」なんて随分苦労している。続く2019/10/15
樋口佳之
27
「一語十年」なるほど。社会の激変期に新しい言葉が生まれ定着するのなら、昭和戦後期でもこのような本は書ける時期にきているのかも。知らないだけで既にあるのかな。2019/07/05
Hatann
10
明治期に生まれた新しい言葉をいくつか選んで背景を探求するもの。新たに生まれた言葉を新造語(日本人が新しく造語する)・借用語(中国の外国人による漢訳を借用する)・転用語(日本にある類義語に新たな意味を付して転用する)に分類する。明治期には西洋起源の多くの言葉が日本に流入したが、それらを吸収するにあたって、仮名など表音する文字により言葉として表すのではなく、意味を勘案して表意的に漢字を当て込んだ。現代日本において外来語は表音的に片仮名(又はアルファベット)で表してしまうが、中国では今でも漢字表記が模索される。2020/02/20
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