筑摩選書<br> 内村鑑三 ──その聖書読解と危機の時代

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筑摩選書
内村鑑三 ──その聖書読解と危機の時代

  • 著者名:関根清三【著】
  • 価格 ¥1,815(本体¥1,650)
  • 筑摩書房(2019/06発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 480pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480016782

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内容説明

戦争と震災。この二つの危機に対し、内村鑑三はどのように立ち向かったのか。彼の戦争論はいかに変転し、震災論はどこへ行きついたか。本書は、聖書学の視点から、内村の聖書研究に基づく現実との格闘を、厖大な文章や数々の足跡に寄り添いながら追っていく。そこから浮き上がる思想的可能性と現代的射程とはいかなるものか。近代日本を代表するキリスト者の地歩を明らかにした、碩学畢生の書。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

かおりんご

26
日本におけるキリスト教を調べれば、必ず出てくる名前が「内村鑑三」。プロテスタントで、聖書について熱心に勉強しただけではなく、キリスト教の布教にもつとめた方。日本のキリスト教宣教に大きな影響を与えたといっても過言ではない気がした。日本が戦争へと突き進む時代に、多少のブレはあるものの自分の信念を突き通そうとするのは凄いとしか言えない。広く深く内村鑑三について書かれているので、個人的にはスモールステップで、もっと易しめの本から読めばよかったと思った。2019/05/13

1
キリスト教思想家内村鑑三が日清日露戦争・関東大震災に言及したテクストを読み解き、思想の意味を深いところから描き直す本。日清戦争は正義の戦いとして賛美し、日露戦争の開戦前には絶対平和論を唱えて反対したが、矛盾や唐突な変化にしか見えない思想の裏には、平和の理想と現実認識とのあいだの緊張感が見受けられる。天皇制をアジア諸国に広めることで永久平和となるが「汝、殺す勿れ」の精神とは矛盾する。その苦悩は関東大震災の不条理な暴力を受けてから、復讐心からの解放を目指し、世の中へ愛情を向ける確固たる意志となる。絶大な信頼。2019/07/17

takao

0
ふむ2025/06/25

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