内容説明
この春、一番泣きたい感動作!
2019年3月公開、話題の映画「ソローキンの見た桜」を完全ノベライズ!
――日露戦争時代のロミオとジュリエット――
日露戦争のさなか。愛媛・松山に設けられた捕虜収容所を舞台に、ロシア兵将校ソローキンと、日本人看護婦ゆいが織りなす壮大な愛の物語。決して許されることのない恋の行方は? そして、100年後の現代までとつながる絆とは――?
第1回放送文化大賞 ラジオ・グランプリに輝いたラジオドラマ「~松山ロシア人捕虜収容所外伝~ ソローキンの見た桜」を映像化した映画。主演に阿部純子。共演に斎藤工、イッセー尾形、ロシアからはロデオン・ガリュチェンコ、アレクサンドル・ドモガロフといった実力派俳優が揃った日露合作映画をノベライズ。
本当に、こんな心の交流が、こんな恋があったのかもしれない……。史実に着想を得た、感動の物語です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
92
静かで淡い、しかい「深い」国際交流がとても印象的でした。もし、戦時下でなかったら、なんて思ってしまいますが、逆に戦時下でなかったらこの交流の可能性は極めて低いと思います。ある意味、なんと残酷な・・・と思わずにはいられませんが、その残酷さが「深さ」の要因であることを考えると、なんとも悩ましいです。2026/04/05
aika
47
日露戦争の隔たりを超えて惹かれあった、海と黒曜石の瞳の美しさ。出兵した兄弟を奪った敵国ロシアの捕虜将校ソローキンを憎みながらも、彼の誠実な人柄と愛情に惹かれる篤志看護婦のゆい。祖国のために命を捧げるソローキンの幸福だけを願う、彼女の愛情の底知れぬ深さが胸に沁みます。捕虜の尊厳が大切にされた松山収容所で結ばれた日本人とロシア人との友情が、この物語をとおして再び現代の私たちを結んでくれました。ふたりで本物の桜は見られなかったけれど、桜を見るたびに自分のことを思ってくれる人がいたという幸せを、噛ましめています。2019/04/28
綾@新潮部
11
史実を基にしたフィクション映画「ソローキンの見た桜」の脚本を小説化した作品。日露戦争時代に、松山にロシア兵捕虜収容所が設けられる。そこに収容されたロシア人海軍少尉ソローキンと、日本人看護婦ゆいの出会い。表紙の「日露戦争時代のロミオとジュリエット」まさにそれ。帯はだいぶ盛りすぎ?と思うけど、想像よりは面白かった。今でも松山の中学生はロシア兵捕虜の墓を掃除しているとたまにニュースで見るし、その中学出身の夫も「墓掃除、やったやった」と昔言っていた。読後感は悪くないが、切なくなった。2019/03/28
sleep@芒羊會
9
ようやく登録できる(笑)。日露戦争時代の松山捕虜収容所内での、看護婦とロシア将校のお話。物語自体はフィクションだけど、どこかであってもおかしくない。そんな歴史の狭間の物語。2024/02/25
Keystone
7
映画のノベライズ。松山でロシア兵捕虜が大切にされていたことには驚いた。切なくて素敵な物語でした。2019/06/13
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