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内容説明
いま、なぜ徳川吉宗か──。財政難に苦しめられていた紀州藩を藩政改革で見事に再生。その後、運の強さも手伝って、徳川本家に相続人が絶えたのを契機に八代将軍となる。元禄のバブルに挑み享保の改革を断行。大胆なリストラクチャリングを行った「徳川幕府中興の祖」。情報網を掌握し現状分析能力にすぐれた吉宗こそ、現代に通じるリーダーシップを備えているのではないだろうか。主な内容として、「堪忍の人、吉宗の誕生」「算勘に長けていた異能の将軍」「名君出現の法則」「改革推進を上手にPR」「吉宗は何を目指したか」「吉宗が戦国の世に生まれたら」「調略、智謀に長ける」「常識や前例にとらわれない合理性」など、『大わらんじの男』の津本陽、『小説徳川吉宗』の童門冬二の重厚な人気時代小説家が読み解く、吉宗の手腕と戦略、成功と失敗の真実に迫る対論。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
森林・米・畑
11
吉宗といえば時代劇暴れん坊将軍で有名。ドラマは誇張し過ぎとはいえ、やはり史実からヒントに物語を作っているのだなとも思えた。情報としての御庭番(忍者)を駆使、学問より武術や鷹狩りを好む。経済に弱いのが当たり前の武士の時代に、経済に明るく将軍自ら陣頭指揮を取り、享保の改革で一定の評価を残し幕府中興の祖とされる名君。吉宗とライバル尾張公宗春、また織田信長との類似性なども面白かった。先の見えない時代にこそ吉宗のようなリーダーが必要なのかも。2021/01/07
よっしー
1
質素倹約といえば….ということで徳川吉宗ってどんな人だっけなということで読んでみた。率先して質素倹約、身分社会のなかで下々のことも気にかけたり型破りな良きリーダー的な存在。将軍になって早々に大奥の美人の大規模リストラが印象的だった。美人なら結婚相手が見つかるからという理由。(女好きの割に顔はあまり気にしなかったというのも理由として考えられるらしいけど2022/05/15