内容説明
御代替わり「令和」のいまこそ知りたい日本建国の真実!!
最新科学が明らかにした
「神武東征」はあった! そして、「日本書紀」には真実が書かれていた!
事実に基づき、科学的・論理的に古代史を捉えることで、戦後流布されてきた頑迷固陋たる古代史論は瓦解し、わが国の正史・日本書紀や古事記が輝きを増し、日本の礎たる皇室と私たち日本人のルーツが明らかになった、そういう時代に至ったのです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
南北
27
著者は多くの学者が中国や朝鮮から来たと主張する日本人の起源を核DNAのゲノム解析から明確に否定しています。また神武東征の説話も大阪平野の形成過程から紀元前50年前までの時代だとしています。歴代の天皇の在位年を「春秋年」から計算するあたりまでは良かったのですが、邪馬台国の話や「著名人」たちの古代史論批判あたりは結論が性急すぎたり、納得できる部分もありますが、一方的な決めつけに終始していて、逆に受け入れにくいものになっているのは残念でした。2019/07/06
Makoto Yamamoto
16
著者2冊目。前回も同様のアプローチで日本・並びに朝鮮半島の古代史に切り込んでいた。 理系出身者らしく、理詰めで考えを進めていくのは、同じく理系出身の明智憲三郎氏と同じ手法。 これまでの古代史は小説家と同じで、種々の思いを繋げているような気がしていたが、今回も納得できる展開。 基本は、記紀が伝えていることが、実際にあったと信じることから始まるようである。神武天皇の、大和での支持者の増やし方はその後も受け継がれ、継体天皇では成功、弘文天皇ではそれができずに失敗したように思える。 2019/11/18
belalugosi6997
14
とんでもない書籍に手を出してしまったようだ。元はと言えば小林よしのり氏が著書の中で「欠史八代は実在しない」と断言。小林氏の主張には納得できないまま、本著を手に取る事に。すると、どう読んでも本著の主張、欠史八代実在説こそが正しい事が明らかに。小林氏は「欠史八代は男系固辞派のプロパガンダ」と断罪する。確かに、国民系男子の竹田恒泰氏が欠史八代実在説を強く主張してはいるが、ここまで証拠が揃えば記紀の正当性は確かである。自虐史観と言えば、明治維新以降が有名だが古代も…。終章は涙なくして読めぬ、敗戦国の苦悩が伝わる。2020/02/28
新父帰る
12
日本人のルーツで韓半島から来たという説が嘘であることを核DNAから解析。韓半島のBC1万年から5千年の期間、無人地帯だったことが韓国国立中央博物館の古代史年表で明らかになる。その後縄文人が韓半島に渡ったこともこの年表に記されている。神武東征を「大阪平野の発達史」から裏付ける手法には納得。更に、天皇の皇紀を実年=西暦で換算して、神武天皇の即位年を推定したのは画期的である。最後に、邪馬台国の所在問題について持論を展開。また、著名人の古代史論を大批判する中で、著名人が意外にも記紀を読んでいないという指摘には!。2019/07/04
すみす
8
前半の面白さが半端ない。知的好奇心を大いに刺激された。(任邦だけでなく)朝鮮半島が永く日本の一部だったこと(正確には日本人が支配していたこと)、神武天皇は実在するも紀元前600年くらいの人物ではないこと、邪馬台国は実在したこと等、多分そうではないかと思っていたが専門家から聞いたことがなかった史実が、なぜ誰も言わなかったのかという理由つきで紹介されている。後半部分は筆者のやり場のない怒りの捌け口となっておりほぼ飛ばし読みしたものの、前半部分だけでも一家に一冊の価値がある本。2019/09/04