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内容説明
サッカーが「ながら見」できなくなる本。
得点したら喜び、失点したらだんまり。
試合に勝てばすべて良しで、負けが込んだら監督交代…
そんな「サッカーの見方」では、現代サッカーに取り残される!?
プロの監督から一ファンまで、「戦術的」な試合分析が大流行する昨今。
SNSで精力的に活動する「戦術クラスタ」の最古参である著者が、
新しくて面白いサッカーの「分析眼」の習得法を提示する。
アジアカップで準優勝に終わり、コパ・アメリカを控える
日本代表の未来も見据える一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
64
ヴィッセル神戸のホームにイニエスタを観に行った。ドリブルしながらのスルーパスは芸術品だったが、彼ひとりでは勝てない。サッカーは「時間」と「スペース」を奪い合い、ゴールを決めるスポーツ。そのために「選手」と「配置」が重要。90分のうち選手がボールを触っているのは3分ほど。4-4-2などの列は勿論だが、5レーンという縦の概念も導入し、GKのロングキックの精度や中盤での崩しのひし形など実際のゲームからの分析が新鮮。2019アジアカップ決勝カタール戦とコロンビアとの親善試合での戦術分析がリアルで解りやすかった。2019/08/25
saga
51
サッカー指導者ならではの、サッカーのフィールドに描かれる配置(システム)の見方を伝授してくれる本書。ボール保持ー非保持という分類も、サッカーというゲームの本質を突いている。攻撃と守備で配置が変わるというのもそうだ。新たな視点からサッカーを見ることができそう!2021/01/22
十川×三(とがわばつぞう)
24
面白い。アマチュアチーム監督による戦術分析本。▼序章を読んだ時点で価値ある1冊だと確信!夢中で読んだ。図が多く分かり易い。▼選手は自軍戦術理解はもちろん、加え敵軍の戦術を理解し弱点をつく。頭の回転が早くなければ、プロではやれない。90分間、身体と頭脳を酷使。▼「サッカーとは、考える時間とスペースの奪い合い」は目から鱗。2022/04/27
そうたそ
20
★★★☆☆ タイトルの通り、とにかくサッカーを戦術で楽しもうという内容。相当わかりやすく書かれているし、何となくサッカーを見ていたサッカーファンが戦術分析しながらサッカー観戦するいい取っ掛りになる本だと思う。とはいえ、いわゆるにわかサッカーファン的な人にはやはりそこそこ敷居が高い内容だとは思うので、それなりにサッカーを見てる人が読むに最適な一冊かと。戦術分析ってやりたいとは思うけど、なかなか難しくて出来ないし、そもそも試合に熱中するあまり忘れているのが実際のところ。2020/01/21
ルート
19
時間とスペースがあれば、得点は生まれやすい。そのため、サッカーは時間とスペースを奪い合うスポーツであると言える。少ない時間、小さいスペースでも仕事ができるのが、名選手と言えるだろう。今やネットで、ハイライト動画やフルマッチを簡単に観られるようになった。遡ること数年、2006年ドイツワールドカップ後から著者のブログは書かれている。大学生のとき、勉強の合間に著者のブログを読んで息抜きをしていたことを思い出す。動画で観る以上に、サッカーが「わかる」本である。2019/11/20