SB新書<br> がん外科医の本音

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SB新書
がん外科医の本音

  • 著者名:中山祐次郎【著】
  • 価格 ¥935(本体¥850)
  • 特価 ¥467(本体¥425)
  • SBクリエイティブ(2019/06発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784815602475

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内容説明

「がんとは何か?」
「本当に効く治療とは?」
遠慮も忖度も一切なし。
これまでなかった、「がん」患者とその家族のための1冊!

「患者とその家族のためにリスク覚悟でお伝えします。」
日本人の2人に1人が罹るといわれる「がん」。
著名人や身内ががんに罹ったニュースは、私たちを心理的に揺さぶります。インターネットには情報が錯綜し、健康書の棚には極論めいたものが並ぶ。
真偽不明な情報や俗説があふれる中で、不安ばかりが募ります。
私たちは、いったい何を頼ればいいのか。
本書は「主治医に聞きたくても聞けない」本音をリスク覚悟で明かしてきた著者が、今度は「がん」をテーマにすべて明かします。
「抗がん剤は効くの?」「放置してもよい?」「がんを切りたがるって本当?」「がん検診のデメリットは?」など…。
身内の人が告知されたら、真っ先に読んでほしい1冊です。

「正直なところ、この章を書くといくつかの業界を敵に回すことになります。訴訟など法的リスクがありますので、私は弁護士にも相談しています。それくらいのリスクを承知の上で書いています。このような敏感な話題を書くときに大切なのは、「書き手の中立性」です。私は出版社・テレビ局などのメディア以外の企業とはいまのところ仕事をしていません。ですから、私は気兼ねなく「読者の皆さんの利益を最大化する」内容を書くことが出来るのです。「本音」の名に負けぬよう、遠慮なしで書いていきます。(本文より抜粋)」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

utinopoti27

116
日本人の約半数が癌と診断され、約3人に1人が癌で死ぬ時代、私たちはこの病気とどう向きあってゆくべきなのか。本書は現役専門医が、癌治療の最前線から死生観までつぶさに網羅した労作だ。中山氏は、一般向けの医療書と同時に小説も手掛けるだけあって、奇をてらうことなく、誠実に、ありのままを分かり易く語ってくださる方なので、非情に好感が持てる。確かにこれといって目新しいことが書かれているわけではないが、患者の心に寄り添う優しさが暖かい。巷に溢れかえるキャッチーで扇情的なトンデモ本とは一線を画す良書といっていいだろう。2020/01/23

五右衛門

71
読了。先日来より医療系の話を読んでいます。でこの作家さんの著書を読み本書にも手を出しました。がんとは?罹ってしまったら?ずっと気になっていました。身内が、がんに罹り本当に自分も死にたくなったので…けれど何かの原因で人間は100%死にます。その原因が、がんという病気。なんだそうなんだと割とすんなり入ってきました。読後より一層罹患した身内に寄り添っていきたいと深く思いました。一度きりの人生ですもんね。下ばかり向いていても駄目ですよ~。励まされたような気がしました。2021/02/06

あかは

61
これはがんになる前に、または、近しい人ががんになる前に読んだ方がいいんじゃないかなー。確かに本音なんだろうなぁ、とは思いますが、なってしまってからでは個別性があるため、こうすればいいということが書いてあるわけではないかな?あ、でも、トンデモ本とか健康番組とかのところはやっぱりな……と思った。でも、読んで損はないし、読みごたえがあります。興味のある人にはオススメです。2019/10/31

ニッポニア

46
がんを切り取る専門家、外科医の本音、と言う貴重な本です。やはり盲信は禁物、著者の父の言葉「なるべく検査はしない、気づいたら手遅れというのがいい」を噛み締めよう。以下メモ。医者は癌を切りたがる、は本当。手術の結果、少しでも残ってしまえば、すぐに転移する、そのリスクも考慮すべき。癌対応のガイドラインを作っているのは学会、構成員は医者、だから画一的な治療にはなる。ガイドラインの委員は、製薬会社から年間50万以上の謝礼金を受け取っている。一流なほど、セカンドオピニオンを嫌がらない。医学会の重鎮の見解は偏っている。2023/04/15

kawa

30
既読の「どうせ死ぬなら『がん』がいい」は、がん治療の無意味を説いた本で興味深かった。そして本書は、がん外科医による治療のあれこれを解き明かす書。両者は正反対の立場、どちらが正しいかという判断は今の私には難しいが、本書の方が説得力ありのような気がする。ただ、患者のクオリティ・オブ・ライフに関する部分の記述少ないところは物足りない。いずれにしても、夫婦どちらかが患者となる確率の高い時代、看護する側も著者流に言えば「第二の患者」だ。元気で余裕のあるうちに考えを巡らせる機会が持てラッキ-。 2020/12/28

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