池の水全部“は”抜くな!

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池の水全部“は”抜くな!

  • 著者名:月刊つり人編集部
  • 価格 ¥950(本体¥864)
  • つり人社(2019/05発売)
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  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784864473330

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内容説明

外来種だからといって、すべてを駆除するのが正しいのか?
本書ではさまざまな例を挙げ、声高に叫ばれる「外来種=悪」という単純な見方について疑問を投げかけます。
外来種問題に詳しい池田清彦先生の解説に加え、「外来魚駆除」から「外来魚お引っ越し」へと方針転換を行なった町の例などを盛り込み、さまざまな角度からこの問題を掘り下げます。
外来種、在来種という勝手な区別だけで、命を選別することが許されるのか……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mae.dat

70
外来種。その定義は恣意的。あぁ、そうそう。そんな気がします。 無闇に拡散する事は真に控えるべきと思いますが、定着してしまった種を根絶やしにしようとするのは甚だ疑問です。かな〜り前から。 エコシステムのコントロールは非常に難しくて、思惑通りに行かなかった例は枚挙に暇がない筈なんだよな〜。 群馬県邑楽町の事例は興味深く「外来魚駆除大作戦」が紆余曲折経て「釣り体験を通して外来生物問題や動植物物の命、中野沼の豊かな自然環境について考えてみましょう」になったそうな。 文字数問題ぃ。コンセンサス得たいなぁ。2020/05/12

Tomomi Yazaki

12
外来種を良くも悪くも思わないけど、外来種だから駆逐しても良いという思想は、ナチスの優生学の構造と同じで、子供達に明らかに悪影響を与えてしまう。本当に外来種は悪いの?一応規定では、明治以降に入ってきた生物を外来種としているが、それ以前の種は全て固有種なの?そもそも手つかずの自然なんかこの日本にはない。田んぼや畑は自然ではないし、里山なんか人間が管理することで成り立っている。そこには人間の損得が、そしてエゴが必ずある。この書は、私が子供の頃から持つ違和感を払拭してくれる。私も含め、世間は勉強不足なのである。2020/03/23

こまさん

6
本書の主張は一理あるが、詭弁も多い。 人類は雑種なのに雑種を許さないのはおかしいというのは時間軸を無視していて、進化の過程と防除を同一に論じる誤りだろう。また、保護されているチョウもある程度なら採っていいとか、大きいクワガタがいてもいいとかは自分勝手な主張。そして基本的な問題だが、「すべての命は大切」というのはその通りなのだが、保全生態学の視点を不勉強では? ただ、某番組が外来種を「ワルモノ」と断じていることは問題で、子どもに悪影響だと思う。しかし本書のような〝反動”が今後増えることも問題だろう。2019/05/27

🍭

5
468(生態学)、図書館本。株式会社つり人社2019年6月1日発行。一部同意できる部分もあるが、どちらにせよデータに基づいた比較をするべきではないか? という気持ちになった。里山は人為的な環境なのだから、その環境自体を保護するマンパワーや里山暮らしができる資金や土地がある/ない という話になるのでは? 環境保全の倫理を考えるためのテキストとしては優秀だが、遺伝子汚染についての文章はかなり粗く、触れてはいるものの外来種が持ち込みうるリスクの話をあまりしていない印象を受けた。遺伝的多様性は難しい問題だ。2024/12/29

うがり

5
ヒトは本当にエゴの塊だ。自分たちが繁殖していく中でこれは保護し、これは駆除しないといけない。それはどの生物だってやっていることに、それを高みから可哀想だからと守り都合の悪いものは消していく。自分たちが壊してきたものを自分たちの都合で治そうとするのは、それこそ自然に失礼である。本著のタイトルにもなっているかの番組に元々違和感を持っていたため、記者の方や池田先生が述べていることはスッと入ってきた。しかしこの外来種問題は簡単ではないな。2020/01/31

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