集英社文庫<br> 慈雨

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紙書籍版価格 ¥836
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集英社文庫
慈雨

  • 著者名:柚月裕子【著】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 集英社(2019/06発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087458589

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内容説明

警察官を定年退職し、妻と共に四国遍路の旅に出た神場。旅先で知った少女誘拐事件は、16年前に自らが捜査にあたった事件に酷似していた。手掛かりのない捜査状況に悩む後輩に協力しながら、神場の胸には過去の事件への悔恨があった。場所を隔て、時を経て、世代をまたぎ、織り成される物語。事件の真相、そして明らかになる事実とは。安易なジャンル分けを許さない、芳醇たる味わいのミステリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

bunmei

455
最近、事件が起きる度に、犯人に対する非難以上に、その責任追及として、メデイァが警察とか学校に矛先を向けることが多々ある。それにより犯人に対する憎悪感が薄められる場合もある。決して語られず、生活を投げ売ってまで、懸命に取り組む事件捜査に関わる警察官の苦悩や不条理さが描かれていることで、改めて、警察官の悲哀が窺えた一冊。また、刑事を定年退職した神場と妻が巡る、四国八十八カ所お遍路旅と同時進行で物語が展開していくので、ネットで、本に登場するお寺を検索しながら読み進めるのも、この本の楽しみ方だと思います。2019/06/25

三代目 びあだいまおう

358
私には後悔の思い出がない。恵まれた人生かもしれない。しかし、もし主人公の立場であったなら、私もきっと生涯重い荷を背負うのだろう。刑事を卒業した主人公は妻と共に四国お遍路の旅に。後悔の呪縛をいささかでも解けたらと。ニュースで流れる幼女凌辱殺人事件。手口はあまりにもあの事件に似ている!犯人は捕まえて牢獄のままのはず!同一犯なら、もしそうなら?あの時の彼は冤罪だったのか!不器用だが真摯な生き方を貫く、その上での消しがたい後悔。人生は分岐点の連続。後悔を上書きしたいなら今を確かに生きるのみ!情景豊かな良書‼️🙇2020/12/24

らぱ

346
神場さん緒方さん鷲尾さん、みんないい人すぎ。こんないい人たちばかりだったら生きやすいんだろうな… 中盤と最後の幸知さんのくだりで涙腺崩壊…2020/05/27

白いワンコ

328
現在と16年前の幼女誘拐殺人事件を、往時関わった元刑事と県警が、冤罪という不確定要素・不安を抱えながら解き明かしていく。舞台設定やDNA型鑑定、執筆時期、作者が岩手県出身等から指し示すモチーフは明らかだが、徹底して触れてこないのは大人の事情か。解説を松本大介氏が書いていることで察するべきでしょうが、大半の読者が評価の高い小説として記憶するだけでよいものか、考えてしまいます2019/08/16

のり

313
警察を定年退職後に、妻と遍路旅に出た「神場」は自分の地元での少女殺害の報を知る。過去に携わった事件に手口が酷似する。悔恨の念を抱きながら今に至り、本件も手掛かりが掴めずに難航する中、目をかけてきた元部下の「緒方」に協力しながら鼓舞する。真面目過ぎる根っからの警察官であった神場にとって二度目の誤ちは許容出来る事ではない。そんな神場を理解する妻や娘がまた素晴らしい。夫婦間・親子間に共通する言わない優しさと、聞かされない寂しさも氷解して涙を誘う。 2019/11/21

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