内容説明
2016年7月29日に公開され大ヒットした映画『シン・ゴジラ』(総監督/庵野秀明)。
『シン・ゴジラ』はどのように作られたのか、そのすべてを網羅した書籍が『ジ・アート・オブ シン・ゴジラ』です。
『シン・ゴジラ』制作のために描かれたデザイン画、イメージボード、資料写真等による画集・写真集であり、スタッフインタビューやメイキング記録を収録した、560ページの公式記録集です。
【収録内容】
・庵野秀明ロングインタビュー(本書のみの独占掲載)
・主要スタッフインタビュー
樋口真嗣、尾上克郎、前田真宏、竹谷隆之、鷺巣詩郎、山内章弘、佐藤善宏、佐藤敦紀、大屋哲男、山田康介、林田裕至、佐久嶋依里、稲付正人、三池敏夫、野口透、山田陽、稲付正人、三池敏夫、摩砂雪 他
・庵野秀明による企画メモやプロット、脚本(準備稿、決定稿、最終決定稿)、各クリエイターのデザイン画やイメージボード等を網羅的に収録
・前田真宏による『シン・ゴジラ』デザイン画
・竹谷隆之による『シン・ゴジラ』雛型写真
・メイキングスチルによる撮影現場紹介
・ゴジラをはじめとするCGモデリング画像
・美術セット、特撮用ミニチュアその他劇中登場アイテム
・ポスター、チラシなど広告媒体、サントラCD、エキストラ参加記念品など関連アイテム
・描き下ろしイラストポスター(前田真宏、鶴田謙二)、完成台本
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Bugsy Malone
64
冒頭は完成体に至るまでのデザインや造形の変遷をイラストや写真、インタビューで紹介、続いてプロットから最終決定稿の掲載、ここまででも読み応えは十分。しかし物凄いのはそこからの資料を交えたスタッフインタビュー。プリヴィズ(絵コンテに変わる簡易的な映像)を採り入れ完璧な映像造りを求める庵野総監督、軋轢さえ起きかねない現場をまとめた樋口監督。読む限り、全てのスタッフの苦労と熱意によって驚くほどの緻密さを持って完成した『シン・ゴジラ』。その様子が圧倒される程の膨大な情報と共に本書に詰め込まれていた!2021/06/20
まえすとろ
46
2016年、現代に『ゴジラ』という"妖怪"をビジュアルとして如何に成立させるか?に腐心した"完全主義者"の庵野総監督。その重機関車のようなパワーとビジュアル構成のプロセスに良くも悪くも振り回された各セクションのチーフの苦労と葛藤。樋口監督は庵野総監督の暴走を制御する為の『監督』であったことなど、完全な情報管制が敷かれた後にまとめられた怒涛のインタビュー記事と企画から完成までのビジュアルデータによる映画「シン・ゴジラ」の全記録集。これ以上の製作記録は他ではおそらく存在しえない貴重な一冊。その価値は価格以上。2016/12/31
ぐうぐう
38
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』同様、『シン・ゴジラ』に関しても庵野秀明のコメントは、事前にメディアにはほとんど出ることがなく、公開後に刊行される『全記録全集』でのロングインタビューを待つしかなかった。『シン・ゴジラ』における『全記録全集』である本書『ジ・アート・オブ・シン・ゴジラ』は、そんな飢餓に陥ったファンの期待に充分過ぎるほど応える内容となっている。スタッフへのインタビューはどれも公開前のものだが、大ヒット後ではなく、当たるかどうかわからない時期に行われたことで、(つづく)2017/01/13
あき
22
どハマりして、映画館に7回見に行ったシン・ゴジラ。各スタッフへのインタビュー、ゴジラのデザインの制作過程、ここミニチュアだったのか!という驚き、とにかく盛りだくさんです。また新鮮な気持ちで映画が楽しめそうです。今貸してしまっているBlu-rayが早く見たくてたまりません。2017/08/20
gu
7
物理的に重い。なんだこのボリュームは。怪獣欲をこれでもかと注ぎ込んだ造形・キャラデザにひたすらわくわくし、スタッフ及び監督のインタビューには敬意と感謝。あれだけストレスフリーな映画を作るために現場はどれほどストレスフルだったかと思うと頭が下がる。それにしても、部分部分のパーツはかっこよくないし気持ち悪いのに、全体として組合わさるとすごくかっこいいんだよなあ第四形態は。2017/01/03