内容説明
大きさも形も色も様々なきのこたち。切り株や倒木、立ち枯れの木、落ち葉はもちろん、生木にも。そして地面からもにょきにょき。森を注意深く見渡して、「きのこ目」になって探してみよう! カラー写真多数。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
にし
53
きのこの写真が可愛いんです。新井さんきのこが大好きなんだな~。愛らしい写真を見て文をチョコチョコ読んでました。きのこの仲間の粘菌は不思議な生き物で子実体はとてもキュート。南方熊楠の事にも触れていて森への興味が深まります。新井さんのきのこ図鑑が発行されないかな。2014/01/28
ホークス
42
きのこには弱ったり朽ちた植物を土に還す役割がある。倒木に群生する姿は、鯨の遺骸に集まる深海の生き物たちを連想させる。本書は粘菌写真家によるので写真が美しく豊富。著者のフィールドである阿寒湖周辺の自然と、きのこの愛らしさがとても丁寧に表現されている。形、色、質感の多彩さ、群生と単独それぞれの美しさが素晴らしい。冬虫夏草は日本にも多いとあり、思わず寄生された気分を空想した。著者が専門の粘菌写真も少し載っていて、美しいのにザワザワする不思議な感じ。内容がマニアック過ぎず、森林の自然に対する造詣も深い。2019/07/21
バニラ風味
19
ストレートなタイトル!自分とキノコたちのかかわり方、キノコ全般の豆知識に加え、撮影した写真が沢山。この写真が、本当に素敵。話もわかりやすくて、面白いです。きのこを生き物の一つとしてとらえ、広い視野で語る内容には、感心しました。キノコ好きさんには、おすすめ。2018/10/15
赤い熊熊
19
もともと近年、キノコをよく見るというか、見つけられるようになった、そんな歩き方をするようになって、にわかに菌類に興味をもっていたので購入。菌類を植物としているあたりに間違いが見受けられるけれど(とはいえ、巻末のほうでは菌類と植物をちゃんと違う「界」に分けている)、菌類の分類や、菌類の生態については分かりやすく書かれていて、今すぐにでもキノコを探して歩きたいと思わせられる本でした。著者は写真を生業とされるだけあって、キノコの写真が魅力的。キノコ写真を自分でも撮りたくなります。2017/10/07
ふろんた2.0
16
森の中に生えるきのこの写真がたくさん。ぽつんと生えている姿が美しく、どう撮るのがいいのか参考になります。2013/10/28