世界の覇権が一気に変わる サイバー完全兵器

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世界の覇権が一気に変わる サイバー完全兵器

  • ISBN:9784022516091

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内容説明

ここ10年で、世界各国の首脳にとっての脅威のトップはサイバー攻撃となり、例えば「アメリカの存続を脅かしうるのは核保有国のみ」という過去70年間の前提が成り立たなくなった。このパーフェクトな兵器はインフラを壊滅させることから各国間の不和と疑念を容易に増幅させる。安上がりの兵器で、さまざまな悪意ある目的に使用できる。
本書は筆者が取材した米閣僚・高官・キーパーソンの発言をはさみながら、サイバー戦をめぐる世界危機を警告する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

C-biscuit

12
図書館で借りる。5Gの問題でファーウェイなどが注目を集めている昨今、サイバー空間で繰り広げられている攻防を垣間見ることができる。本のイメージは、完全兵器とありハードウェアのイメージであるが、マルウェアなどのソフトウェア、プログラムが中心。それでも有名なものがあるらしく、物理的な破壊までに至った事例も紹介されていた。イランの核問題についても根深いが、遠心分離機を破壊させる作戦を成功させたようである。ウィルス対策ソフトのカスペルスキーやファーウェイに代表される企業は、侵入のためのバックドアを用意できるらしい。2019/09/13

パトラッシュ

5
ニュースや新聞を連日にぎわす「米中貿易摩擦」は経済問題ではなく、21世紀の覇権を賭けた戦争だと教えてくれる。いまや人びとの生活に不可欠なネットだが、そのサイバー世界を自分の思うがままに支配しようと米中ロがせめぎ合い、そこに北朝鮮や各地の過激派が加わって熾烈な戦いを続けているのだ。だからこそ米国は、中国政府の代理人たるファーウェイを目の仇にし追い詰めようとする。流血も死者もない戦いだが、今この時も核ミサイルより容赦なく敵の心臓部を攻撃している。下手なホラーより怖い事実を容赦なく突きつけるドキュメンタリーだ。2019/06/11

Stevie G

4
さすが新聞記者だけあって、長い文章でした。読んでも読んでも終わらなかったです。日本の話題は出てきませんが、漸く政府としても動きが出てきましたね。2019/12/07

きっしょう

3
アメリカだけが最先端のサイバー兵器を駆使しているわけではない。ロシア、中国、イラン、北朝鮮等、アメリカにとっての脅威は増大する一方だ。もちろんそれは日本をはじめとする世界のどの国にとっても同様だということ。莫大な軍事予算が無くてもサイバー戦で対抗できる非対称的戦略は核兵器を持たない日本にこそ必要なのでは?見えないモノによる兵器の無力化やインフラ破壊など、諸刃であることを見せつけることも必要なことなのだ。2019/09/10

ふら〜

2
NYタイムズ記者によるアメリカと安全保障上重要な国々とのサイバー領域におけるせめぎ合いを描写。アメリカもいろいろやってんな、という認識を新たにするなど。2023/05/30

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