毎日新聞出版<br> 超孤独死社会 特殊清掃の現場をたどる(毎日新聞出版)

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毎日新聞出版
超孤独死社会 特殊清掃の現場をたどる(毎日新聞出版)

  • 著者名:菅野久美子
  • 価格 ¥1,500(本体¥1,364)
  • 毎日新聞出版(2019/05発売)
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  • ISBN:9784620325767

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内容説明

特殊清掃、略して“特掃”。遺体発見が遅れたせいで腐敗が進んでダメージを受けた部屋や、殺人事件や死亡事故、あるいは自殺などが発生した凄惨な現場の原状回復を手掛ける業務全般のことをいう。そして、この特殊清掃のほとんどを占めるのは孤独死だ。著者の試算によると、わが国では現在およそ1000万人が孤立状態にある。これは、とてつもなく大きな数字だ。そして、孤独死の8割を占めるごみ屋敷や不摂生などのセルフ・ネグレクト(自己放任)は、“緩やかな自殺”とも言われており、社会から静かにフェードアウトしていっている。誰もが、いつ、どこで、どのように死ぬのかはわからない。けれども、死を迎えるに当たってあらかじめ準備をすることはできる。死別や別居、離婚などで、私たちはいずれ、おひとりさまになる。そんなときに、どんな生き様ならぬ死に様を迎えるのか。本書では、特殊清掃人たちの生き様や苦悩にもクローズアップしながら、私たちにとっての生と死、そして現代日本が抱える孤立の問題に徹底的に向き合う。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

105
超孤独死社会というと言葉から連想されるのは老人がひとり暮らしのまま誰とも繋がりがなくなりやがて病気や事故で亡くなるケースがほとんどだと思っていた。しかし読んでみるとつい数日前まで働いていた人や電話で毎月連絡を取っていたにもかかわらず亡くなるケースも多いこと。背景には誰にも相談できずセルフネグレクトがあるようだ。プライバシーやコンプライアンスで個人の情報がわかりにくいのも一因か。特殊清掃という仕事をする人たちの目から見た超孤立社会、凄惨な現場の様子は誰にでも起こりうることだと思った。 図書館本。2019/04/08

きみたけ

93
著者は、出版社の編集者を経験後フリーライターとなり、孤独死にまつわる記事を多数執筆している菅野久美子さん。孤独死や殺人事件、死亡事故などの凄惨な死の現場の原状回復を手がける「特殊清掃人」たちの生き様や苦悩をクローズアップしつつ、現代日本がかかえる孤立の問題に向き合う一冊。今まで現場は大変なんだろうなくらいに思ってましたが、この本を読んで自身の想像を遥かに超えた世界であることを改めて認識しました。これは決して他人事ではなく、死別や別居や離婚などで孤独死する可能性があることも認識しました。勉強になりました。2022/06/07

nyaoko

73
新聞の本の紹介で知って、早速図書館からお取り寄せ。なかなかヘビーな内容だが、自分も身内も孤独死予備軍とも言えると感じた。近隣や親戚、友人との付き合いが疎遠になるのにはやはり、お金。配偶者が亡くなったり、子供も近くにいないと、生活するだけで精一杯になる。仕事ばかりしていれば、人との繋がりも疎遠になるし、結果、ゴミ屋敷からの、孤独死へと繋がる道が出来てしまう。年々、猛暑によって亡くなる人が増え、特殊清掃の仕事は増え、無縁仏も増えているとは、日本は本当に住みやすく、豊かな国なのかなぁ…2019/09/07

こばまり

63
孤独死を誘発するセルフ・ネグレクト。とりわけ、荒廃したゴミ屋敷に住みながら社会生活を営んでいた女性のエピソードが胸を衝いた。志高い特殊清掃業者の仕事ぶりは清掃業でありケア。福祉の領域をも担っていると感じた次第。2019/11/15

読特

60
起きて、出かけて、帰ってくる。家には誰もいない。語らいながら食事をする相手もいない。生きる気力が失せ、朽ち果てていく。いつしかゴミも溜まっていく。悪化していく持病。逃れようにも体の自由が利かない。助けが来るあてもない。苦しみ抜いた末にやっと訪れる死の境地。なきがらが悪臭を放つ。染み出た体液が床を汚す。幾日も経ち誰かが気づく・・2040年には単身世帯が4割。希薄化する人間関係。増え続ける孤独死。特殊清掃の需要も上がる。その現場で慮られる故人の末日。尊厳あるはずだった人生。壊れていく社会。絆の大切さを知る。2022/06/14

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