内容説明
久瀬学が嫌な胸騒ぎを覚えたその日、一人暮らし先のマンションにかつての親友で、三角関係のもつれから気まずい別れをしたままの金森信治が五歳のタケルを連れてやって来る。絶句する学に信治は一方的に“この子に危険が迫っている。預かってくれ”と告げ、姿を消して……。時を超えて陰陽師一族の末裔が動き出すとき、運命の歯車が回り始める!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カメ吉
85
昨夜と会社の昼休みで読了しました。想像以上の面白さで読みかけると引き込まれてしまいました。 望月作品の色を出しながら重厚感もあったし著者からのメッセージにもある『拝み屋さんシリーズ』の世界観のベースってのも納得な印象ですね。実際に賀茂家や阿部家という陰陽師の家系も出てきて関連性を感じました。学と小夜子の悲恋もタケルや真美との絡みもどこか可愛く望月ワールド全開な作品。ただ1995年~の話なので今現在を舞台にした続編とかも今後あるのか?その辺興味深い期待があります。とにかく楽しめた作品。2019/05/06
はつばあば
49
元旦に読むにはちょうどいい。表紙の絵と本の中のタケル君のギャップが凄かったけどね。出雲大社にお伊勢さん、そう言えば両方とも皇室関係だねぇ。これからの皇室どうなるのかしらね。愛子さま女帝だっていいのじゃないですか。学習院でしっかり日本のことを学んでいないと・・生半可な世界じゃないのですから。2021/01/01
よっち
44
突然、一人暮らしの大学院生・久瀬学のもとを訪ねてきたかつての親友・信治。彼から一方的にワケありの五歳の息子・タケルを預けられる物語。かつて共に過ごした小夜子を巡る三角関係に悔恨を抱えたままの学と、自宅で匿うことになったタケル、そして学に想いを寄せる女子高生・真美との運命的な出会い。利発なタケルを中心とした微笑ましいやりとりや、明かされてゆくほろ苦い過去の真相、そして過去から今に繋がる因縁の決着の先には変わらない真摯な想いがあって、運命に導かれるように紡がれた縁が未来に繋がってゆく結末が印象的な物語でした。2019/05/23
ゆなほし
34
学は、かつて三角関係のもつれから気まづい別れをした信治から5歳のタケルを一方的に預かってくれと告げられ…。キャッチーなタイトルと、優しい表紙絵に油断していたら、なかなかヘビーで生々しい愛憎劇もあり、因果だの術だの異能だのもある決してほんわかした内容では無かったことに驚いた。陰陽師云々のくだりは、ふわっと読んでいたが、件の三角関係はふわっと読めないいやにリアルなもので、ファンタジーさよりも生々しさが後に残る印象を受けてしまった。終わり方が良かったのは好印象。2020/05/06
ひさか
34
2019年5月ポプラ文庫刊。書下ろし。スラスラと話が進み、途中何度か、おぉーと思いながら、ラストへ。うまくまとまっています。この展開では、シリーズ化は無いかな。2019/08/15
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