内容説明
「犬男がやったんだ」劭疝犬神通り魔殺人事件で起訴された男は、法廷でそう呟いた。弁護人も無罪を主張。そして、その公判中に同じ手口の第2の殺人が……。太股の犬の噛み痕、長靴の足跡は、この街に澱む「犬神伝説」に関係があるのか? 『神曲法廷』で「地獄」をさ迷いホームレスとなった名探偵・佐伯が、再び神の声をきき、事件の謎に挑む!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
魔魔男爵
5
探偵は超能力者、そして犯人も超能力者、二人が出会った時、犯人は探偵が「あなたが犯人です」と言う場面を幻視する。が、犯人には犯行した覚えは無かった!予知のパラドックスもののSFと思わせて、ミステリとして見事な展開を見せる。2009/10/06
warimachi
2
探偵の名前は横溝正史「百日紅の下にて」の佐伯一郎から取られた……かどうかは知らないんですが、おもしろいです。前作「神曲法廷」ほどの幻惑感はなく、むしろよっぽどまともな世界認識になっているが、何かが恐ろしい。はっきりいってこの作中で起こる事件よりもよっぽど猟奇的な情景を描き出した作品なんていくらでもあると思うが、筆致がためか、なぜかやけに圧倒されてしまった。2009/04/05
麻生
2
精神状態悪かったんだろうなぁ。「…メリークリスマス」「メリークリスマス」2008/06/20
α0350α
1
神曲法廷に続いて面白かったです2008/12/14
sa-ki
1
皆病んでるなぁ。エピローグで明かされる真相に驚愕。2009/02/03