内容説明
金雀枝(えにしだ)の花が満開に咲くころ、一年に一度、かれらがこの館を訪ねる。また、あの季節が巡ってきた……。完璧に封印された館で発見された、不条理極まる6人の死。過去にも多くの命を奪った「呪われた館」で繰り広げられる新たなる惨劇、そして戦慄の真相とは? 息をもつかせぬ、恐怖と幻想の本格ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ままこ
83
お屋敷ものを堪能出来る幻想ミステリ。呪われた館で起こった奇妙で残忍な連続殺人事件。迫り来る恐怖。狂った血の因縁。遠い過去の殺人事件とどう繋がるのか気になり一気読み。読了後咲き誇る金雀枝の花が目に浮かび上がる。2022/03/12
HANA
71
見事に騙された。釘付けにされた館、順番に殺された六人の男女、グリム童話の見立て殺人と魅力的なミステリにする要素は全て詰まっている上に、その素材の魅力が十全に生かされて巻を置くを能わざる出来。見立てについても事件を見立てる理由が十全にある以上にそれによってある機能が作用するのも凄いし、密室からの脱出方法にも驚かされる。まさにユダの窓はここにもあった。限られた空間に会話が多用された構成と舞台劇を思わせる内容だけど、思えばそれも作者の企み何だろうな。自分はそれによるミスリードに引っかかったし。いや、面白かった。2021/03/02
たんたん(休みます)
64
呪われた館!無理心中、「狼と7ひきの子やぎ」に見立てた殺人、密室から消えた犯人。屋敷の見取り図、系図と登場人物があるのもいい。完璧に封印された館で発見された不条理極まる6人の死から1年近くが経ち、警察も見放した謎を解明するために新たな6人の男女が「呪われた館」を訪れる。そこでまた惨劇は繰り返され…。本当に館のエリザベートの呪いなのか。エリザベートの2枚の絵の真実がわかった時切なさがこみ上げる。『穴』にはあまり驚かないけど、息つく暇なく起こる事件や過去の話にひきつけられた、恐怖と幻想と興奮の本格ミステリー。2016/09/26
かみぶくろ
59
3.6/5.0 ちょっとオカルト要素も入っているが、しっかりとした本格ミステリー。全体的に高品質で楽しめるが、+α的なカタルシスはなかったかも。2021/09/11
オーウェン
56
金雀枝荘で起きた親族を含めた6人の殺害事件。 そして1年後奇しくも親族などの6人が揃い、事件を検証していく。 もちろん単なる検証で終わることなく、現在でも起きる殺人。 密室の謎であったり、過去起きた事件の見立て。 そして現在では幽霊が見える存在まで出てくる。 事件のボリュームの割にタイトにまとまっており、無駄な描写を削ってできたような簡潔な中身。 犯人自体は分かりやすいが、一族の遺伝の絡みが密接に事件に関わっている。2024/05/30
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