文春e-book<br> 官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪

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官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪

  • 著者名:森功【著】
  • 価格 ¥1,426(本体¥1,297)
  • 文藝春秋(2019/05発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784163910277

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内容説明

霞が関でくすぶっていた役人が日本を牛耳っている! 
首相秘書官→総理の分身
首相補佐官→影の総理の影
官房副長官→政権の守護神

森友・加計学園問題に象徴される一連の官僚の不祥事は、官邸の指示の結果なのか忖度の結果なのか。そしてなぜ、安倍政権は数々の不祥事を起こしても磐石でいられるのか。その二つの謎を解くカギが、これまでの政権にはいなかった「官邸官僚」の存在である。首相の分身といわれる今井尚哉首相秘書官、菅官房長官が絶大な信頼を置く和泉洋人首相補佐官、内閣人事局長を務める元警察官僚の杉田和博官房副長官……。出身省庁でトップになれなかった役人が官邸の威光を背景に霞が関を牛耳る異様な実態と不透明な行政の闇を抉り出す。

第一章 総理を振り付ける「首席秘書官」
第二章 影の総理の影「首相補佐官」
第三章 政権の守護神「警察官僚」
第四章 破壊された日本の頭脳「財務官僚」
第五章 「文科省」次官候補の裏口入学事件
第六章 封印された「地検特捜」
第七章 霞が関を蹂躙する「内閣人事局」
第八章 官邸外交で蚊帳の外の「外務省」
第九章 官邸に潜む落とし穴

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

105
出身省庁でトップになれなかった役人が 官邸の威光を背景に 霞ヶ関を牛耳る実態を暴く。 メディアの断片的な記事ではわかりにくい関係が 系統的に描写され、興味深い。 首相の名の下に 政治を動かす側近政治の 危うさを世に問う…そんな作品だった。2021/11/05

kinkin

94
首相の分身といわれる首相秘書官、首相補佐官、内閣人事局長、官房副長官他・・官邸の黒子と言える仕事がおぼろげながら国民に知ることになったのが森友・加計問題。結局わけのわからない尻切れトンボで終わってしまった。そこにもわけのわからない忖度が官邸官僚たちを明るみにする。いったいいつの頃からこんな政治が世の中に蔓延し始めたのだろう。官邸官僚について側近や官僚について細かく取材されていた。図書館本2019/07/01

じいじ

91
何ゆえに安倍首相を、これほどまでに強気にさせているのが、読み終えて分かった。豪腕で有能な官僚(首相秘書官・影の総理大臣役の首相補佐官・内閣人事局…など側近)を官邸に抱えることができたからだ。歴代の首相で、子供でも見抜けれる一連の「虚言」の国会答弁ができるのは安倍だけだろう。野党が一体になっての懸命な追及に、たじろぐことなく擦り抜ける安倍首相には、唯々呆れるばかりである。また、与党の中にこの傲慢な首相に、引導を渡す気骨のある者はいないのが残念である。2020/04/03

おさむ

35
大宅壮一ノンフィクション賞受賞者である森さんの力作。文藝春秋での記事がベースですが、単なる焼き直しではなく、広がりを持って読めます。「官邸官僚」が力を持つ事で各官庁の人事秩序が乱れて、忖度官僚が跋扈するようになったのが、安倍政権。いまや各省庁の人事ではなく、内閣官房の人事こそが重要なんだな。そういや、最近若手官僚の犯罪が目立っているのもこうした組織の腐敗が背景にあるのだろう。しかし、読めば読むほど、日本の未来に絶望してしまいますね‥‥。2019/06/14

hatayan

33
安倍政権の側近として実務を担う「官邸官僚」の実態に迫る一冊。 出身の省庁では二番手、三番手だった官僚が実務能力を買われ官邸に抜擢され、忠誠を誓い権勢を振るう。注目すべきは経産省出身として原発再稼働を推進した政務秘書官の今井尚哉、加計学園の獣医学部新設を文科省に迫った首相補佐官の和泉洋人、内閣人事局で霞ヶ関の幹部人事を握る官房副長官の杉田和博の3氏。隠蔽や改竄が発覚しても素知らぬ顔。政権を守り通す一点において官邸官僚は強力に機能していることを認めつつ、霞ヶ関や世論の不満は確実に溜まっていることを危惧します。2019/08/25

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