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内容説明
企業で使われる経営手法やフレームワークは、使い方によって両刃の剣であり、誤った使われ方によって意思決定が歪むこともある。また、作成者の主観や意志が入り込んでいることを知らずに意思決定していると、大きなミスをしてしまう。経営手法・フレームワークには、「正しさ」と「危うさ」が共存している。そのことを理解して正しく使うには?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なるみ(旧Narumi)
20
第3章組織・人事が特に参考になりました。2019/10/16
紫の煙
10
勤務する会社でも、一時期こういったフレームワークや、横文字ビジネス語が唐突に使われていた。本部の出す資料などに顕著だったがいつしか減ってきた。知らないよりは知っていた方が良いが、皆んなに役に立つのか、使うときはよく考えるべき。2022/09/28
Good Tomorrow
7
一見客観的にみえるビジネス・フレームワーク思考は、作成者の意図が潜り込んでいる。その中から「何が幹で、何が枝か」を峻別することの重要さを説いた一冊。著者の主張はとても納得で共感です。本書と併せて、実際のケーススタディがあると尚良いと思いました。様々な思考法や、対話や議論の仕方を身につけるような教育の機会が、働きはじめる前にあるべきだなと感じます。本を読んで自分の感想を書くことは、自然と練習になるのかも。2021/08/03
kenitirokikuti
7
図書館にて。著者は早稲田大学大学院経営管理研究科(ビジネススクール)教授。『ビジネス版 悪魔の辞典』なる著作があり…まぁ、その色が濃いかしら。例、ブルーオーシャン。事後説明用のフレームワーク。対数グラフ。非・理科系は上下を間違える。ビジネスモデル・キャンバス。ポストイットの販促、てのはややジョークだが、リソースのリストアップから始まるので既存事業と代わり映え案になりやすい、競合者との比較優位を検討するブロックがない。経営資源。ヒト・モノ・カネ、という序列は日本独自のもの。特に根拠はない2021/04/05
Nobu A
7
「大学改革の迷走」の引用から得た5冊中の1冊。2019年初版。早稲田ビジネススクール教授著者。エピローグで「日本は、ビジネス用語やフレームワークが流行る不思議な国」と。複雑な事象を理論化し簡潔な枠組みにしたものを求めるのは日本に限らないが、カタカナ英語を何故か重宝がるのは同意。SWOT分析等40強のBFを紹介し盲点及び弱点を解説。かなり簡略化され読み易くしているが、大事なメッセージは伝わった。あくまでも一つの枠組み(道具)でしかないこと。合わない可能性もあれば、緻密な分析や考察も必要。面白く勉強になった。2020/11/04