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内容説明
食の世界が今、激変してきている。分子調理、人工培養肉、完全食のソイレント、食のビッグデータ、インスタ映えする食事……。こうした技術や社会の影響を受けて、私たちの身体や心はどう変わっていくのだろうか。気鋭の分子調理学者が、アウストラロピテクスの誕生からSFが現実化する未来までを見据え、人間と食の密接なかかわりあいを描きだす。私たちがふだん何気なく食べているごはんには、壮大な物語が眠っている。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
tamami
44
「食べること」に関わって、料理、食と身体、食と心、食と環境という、非常に広範な領域から、過去・現在・未来の出来事を、豊富な事例・エピソードを挙げて解説している。未来の料理について述べた中の、3Dフードプリンタや、料理データの再生など、今実用化が図られようとしている技術の話等、へえーっという思いで読ませてもらった。やや詰め込み過ぎの感もあるが、日常生活の最たるものとしての食について、様々な観点から考える切っ掛けとなった。はて自分などは、3Dプリンタで「印刷」された「人造肉」のステーキを、食べられるだろうか。2022/01/28
トムトム
31
若干流し読み。仙豆のような総合栄養食ができるのは、そう遠い未来ではない?うーん、まだまだ微量元素、超微量元素、その他未知の元素、生命が必要とする栄養素なんて全部は分かっていません。牛赤身肉でも、草で育ったか穀物で育ったかで含有成分が変わってきます。穀物で育てた牛肉は、赤身なのに脂肪が多くなるそうな。昆虫食は良いとして、食べ物が工場で作られる人工的なものになりすぎるのは望まない。2021/04/10
はるき
23
食に関する過去、現在、未来を分かりやすく解説。語り口調が優しいのでスッと入ってきました。何を食べるか選択したことで進化の過程が変わったのなら、今後の「新しい食」は人類に何をもたらすのか。興味は尽きません。人工培養肉とかスマート農業とか、昆虫食とか。馴染みがないから怖いけど、電子レンジを害悪と糾弾した時代もあったわけだから…。要は慣れなのかも。2022/08/22
ta_chanko
21
過去に人類が食べてきたものから、未来のたべものまで、食の歴史と将来の可能性について述べられた書。木の実・果実・昆虫(密林)→芋・根茎(草原)→大型哺乳類(氷河期)→中小哺乳類・魚介類(後氷期)→穀物(5000年前?)。今後は昆虫食・培養肉へ? 料理の自動化、3Dフードプリンターによる料理の作成、バーチャル情報で味覚を変える、パーフェクトフードの開発、個別最適化された栄養管理などなど、食の未来は可能性に満ちている!2023/09/20
imagine
15
食の未来について考察した本。各章とも過去→現在→未来という構成になっていて、これまでの経緯と現状を把握した上で今後を考える流れは読みやすい。人類は食べたいものを選んできたのではなく、気候変化などに応じて雑食性を身に付けて生き残ってきたというのは意外だった。食材を加工し食べられるようにする調理という行為が登場したことにも感心する。他にも、おいしさを科学で解明できるのか、農業の工業化、食が果たすコミュニケーション、といったテーマに惹かれた。食べるという行為が、摂取やチャージに変わらぬよう、手間をかけてゆこう。2021/11/03




