内容説明
新緑まぶしい春。小学5年生の和也は県内の小さな町から憧れの仙台市に引っ越してきた。隣家に住む同級生ユキヒロとナオミと友達になろうとする和也に対して彼らは冷たい態度を取る。二人がクラスで浮いた存在で、江戸時代から続く因習がその原因であることを和也は知る。偏見にとらわれない子供たちの無垢な姿と、昭和の時代背景をノスタルジックに描いた傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
相田うえお
117
★★★★☆ 仙台が舞台です。小学校の頃を懐かしく思い出してしまうような始まりなんですが真ん中あたりで若干唸る展開になり後半はハラハラ展開へと変化し、最後に何とか無理に締めたような?とっ散らかったままのようにも感じ少々引っかかりが残るんですが、この作品を読んで強く思ったことがあります。子供の模範となり正義を語る事が出来る大人,恥じない行ないをしている大人,正しい事,やってはならない事の判別とそれをきちんと実行できる大人が今の日本にどれほどいますでしょうか?まあ、自分もですが。。「ならぬ事はならぬのです」2016/06/02
扉のこちら側
67
初読。転校先の学校で、近所の二人の児童が疎外されていることに気づく主人公。次第に江戸時代から続く部落差別が明らかになる中、少年は正義を探し始める。昭和30年代の仙台の雰囲気が舞台設定としてよい。2013/06/05
KEI
51
読後感がとても良かった。小5の主人公・僕(岩渕和也)の視線で描かれた濃密な数ヶ月の物語。転校先で思いがけず知る、差別、偏見に少年らしく立ち向かうカズヤ、マサヒロ、マオミの正義感に頑張れ!と応援したくなる。彼らの企みがどの様に進むのか、ドキドキしながら読んでしまう。淡い恋心も織り交ぜ、さすが熊谷さんだと思った。彼らにアドバイスする沼倉のおんちゃんや安子ねぇの大人の存在も魅力的だった。自分の子供の頃は?とふと思い浮かべてしまう。カズヤのその後の続編もあるらしいので是非読みたい。2020/02/04
金吾
47
○子供の残酷さと大人の身勝手さに読むのがしんどくなる一方、主人公たちを応援したくなる一冊です。差別に関しては私の地元もありましたのでわかりやすかったです。完全なハッピーエンドではない甘酸っぱい最後も好みです。2026/04/06
ぶんこ
47
差別の問題は深すぎて、触れるのが怖いというのが、正直な気持ちです。 小学5年生だからこそ立ち向かえたという部分もあるのかな? お父さんの丸印がいいですね。 2014/08/19




