内容説明
97歳で文芸誌、新聞、雑誌といくつもの連載をこなす“日本最高齢の現役作家”・瀬戸内寂聴さん。寂聴さんを秘書として支えながら、自らもエッセイストとして活躍する瀬尾まなほさん。元気で長生きをする秘訣、ユニークなストレス解消法、かっこいい死に方……、66歳差の2人が語り合う「人生100年時代の“新幸福論”」。寂聴さんの活力にもなっている京都寂庵での愛情あふれるユーモラスな掛け合いを丸ごと収録した対談集です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おたま
44
寂聴さんが亡くなる前、2018年に出版された。寂聴さんの秘書であり、年の差66歳の瀬尾まなほさんとの対談が中心。瀬尾さんの母校での講演と、寂聴さんの「あとがきにかえて」が収められている。この二人、運命の出逢いというか、年の差はないに等しく親友として付き合っているようだ。話のテンポが小学生の高学年か中学生ぐらいのノリ。寂聴さんは瀬尾さんを相手に、どんどん若返っているようだし、もちろん瀬尾さんは寂聴さんを近くで見ながら成長著しい。二人の絶妙な対話に笑っているうちに、人としての大切な繋がりを学んでいるようだ。2022/02/15
どあら
31
図書館で借りて読了。対談がとても面白くてクスっとなりました。二人の関係はホントに良いですね✨😊 2023/06/05
なっち
27
瀬尾まなほさん、深イイ話の密着で拝見したのが初めでしたがきれいな方ですね。年の差66歳のおふたりの対談集。間に母校での講演会の内容も盛り込まれており、人柄がわかる1冊。2019/03/02
ゆずぽん
25
対談集、時には女友達、時には孫、師匠と弟子、そして秘書とお二人の関係が微笑ましく、うらやましくもありました。胸に残る言葉がたくさんあり、新年一冊目にちょうど良い心地よさでした。あとがきにかえてで、なぜか涙がこぼれたのは、寂聴さんのお歳を思ってしまったからなのでしょうか、今年もお元気で過ごしてほしいと願います。2019/01/10
にゃんた
25
2人のトーク集。瀬戸内寂聴さんとその秘書という関係だけれど、時に漫才のツッコミとボケのようであり、祖母と孫のようでもあり、本当は信頼と尊敬に基づいた師匠と弟子の関係(読んでいるとそうは見えないけど笑)でもありで、確実に2人の関係が寂聴さんの元気の源だなあと思えます。もう何年も経ったけど、1度寂庵の法話の会にお邪魔させてもらったことがありました。寂聴さんあそこで変わらずお元気で過ごされているのだなあと思うだけで元気をもらえます。2019/01/06