経済で読み解く日本史 大正・昭和時代

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経済で読み解く日本史 大正・昭和時代

  • 著者名:上念司【著者】
  • 価格 ¥712(本体¥648)
  • 特価 ¥356(本体¥324)
  • 飛鳥新社(2019/07発売)
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  • ISBN:9784864106948

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内容説明

教科書が教えない「経済の掟」が歴史を作った!
お金の流れが物語る、
まったく新しい視点の日本通史。

文庫版で5冊同時発売!

なぜ日本は大東亜戦争へと向かったのか。国民世論は長期停滞のトラウマから抜け出せないまま、間違った情報により、日米激突へのレールをまっしぐらに進んだ。
すべてを失った敗戦から復活し、高度経済成長を成し遂げた日本を、再びバブル経済の暗雲が襲う。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

南北

56
「人々は経済的に困窮すると、ヤケを起こして、普段は見向きもされない過激思想に救済を求める」というのがこのシリーズのテーマですが、本書の時代ほどこの言葉に当てはまるものはないと思います。金本位制は新たな金鉱山で金が生産されない限り、モノの価値に合わせて増えていかないため、どうしてもデフレになりやすくなります。マルクスはこれを資本主義に構造的な欠陥があるとしていましたが、これが誤りだったことがわかります。人々が対米開戦に狂喜乱舞したのも根本的には経済の失政によるものなのです。2019/11/22

ころこ

37
この時代の首相、蔵相を緊縮派とリフレ派に分けて、評価しつつ覚えるという技が使えたら、遥か昔の受験勉強も有意義だったと自戒しつつ読みました。歴史に解釈が不可欠なのは言うまでもありませんが、データの取捨選択からはじまり、データのとり方やそのデータをどの文脈で織り込むかなど、経済においても解釈という行為は必要となります。この結節点から歴史からみた経済の教訓と、経済からみた歴史の教訓が生まれ、さらに両者は再帰的に読み解かれます。したがって、本シリーズの解釈を絶対視せず、相対化する作業が読者の今後に求められます。2020/01/31

Syo

33
知ってるつもりのものが 理論的に解説してもらって よく分かった 気がする2022/01/21

かわうそ

32
経済学に100%という言葉はないということが話をややこしくする。たとえば、インフレがハイパーインフレになってしまうという話は99%はあり得ないだろうけれども、1%の可能性はあるんだろうなと読んでて思った。 これを言ったら上念さんに怒られるだろうけど。だから、1%をリスクと呼ぶかどうか。それがリフレ派と緊縮財政派の立場の違いだと思う。実際はリフレ派の方がある程度は正しい(フィリップス曲線がそれを示す。)失業者というのはいない方がいい。物価が上昇すれば失業者は減る。これが唯一の抜け道な気がする。2022/10/25

紅井流星

32
経済で読み解く日本史シリーズの最終本と思っていたら、平成時代が追加で発売されるそうです。戦争にはお金は必要と言うことと、景気が悪くなると過激思想と言うかとんでも論が支持されるのことがよく分かる。5冊の中で一番参考文献や正しい資料が充実しているので、説得力は非常に高い。歴史と言うか人間の営みに経済は必須なので、そこにフォーカスを当てた歴史書は今後も多くなるだろう。とりあえず追加となる平成時代も読むことにしよう。2020/06/25

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