経済で読み解く日本史 江戸時代

個数:1
紙書籍版価格
¥712
  • 電子書籍
  • Reader

経済で読み解く日本史 江戸時代

  • 著者名:上念司【著者】
  • 価格 ¥712(本体¥648)
  • 飛鳥新社(2019/07発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784864106924

ファイル: /

内容説明

教科書が教えない「経済の掟」が歴史を作った!
お金の流れが物語る、
まったく新しい視点の日本通史。

文庫版で5冊同時発売!

江戸時代、経済の主導権を握ったのは名もなき一般庶民だった。
幕府の経済政策が「財政規律派」と「成長重視派」に入れ替わることで起きていた好不況の波。
ビジネスチャンスを求める人々は次々とイノベーションを起こし、民需による経済発展はやがて幕藩体制を崩壊へ導く。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

南北

54
金や銀を通貨とすることに成功した江戸時代ですが、米を基軸通貨とすることにしたため、いろいろと不都合なことが起こってきます。また華やかな元禄時代の直後に幕府が財政難になる謎も解き明かされていきます。荻原重秀や田沼意次たちの政策によって一時的に幕府の財政は良くなるものの、いわゆる江戸時代の三大改革がデフレを引き起こす「改悪」だったため、デフレの期間が長くなるという結果に終わってしまいます。ハイパーインフレは困りますが、いつの時代でも頭の固いデフレ好きがいるものですね。2019/11/05

ミッキー・ダック

40
なぜ西欧列強は日本を植民地化できなかったのか?なぜ幕藩体制は崩壊したのか?その疑問を経済理論で解き明かしてくれる。◆安土桃山時代から引き継いだ強大な軍事力と、貨幣経済の革命による経済成長で、当時の日本は西欧列強が簡単に手出しのできない強国だった。経済の主役は幕府や大名から一般庶民に移り、生産性向上による消費拡大を通じ、世界最先端の資本主義経済を発展させていた。◆しかし、全国徴税権の無い幕府、石高制下の米価の相対的下落による財政難、経済拡大に伴う慢性的通貨不足、大災害が足枷となり幕藩体制が破綻した。 2019/08/30

saga

37
書店で見かけ、時代別に数冊が刊行されていたため、江戸時代をお試し購入。教科書に登場する改革を見ると、賄賂政治で悪者視された田沼意次より、新井白石や緊縮財政を主導した改革の為政者が評価されるような書きぶりだが、経済学の視点からは失政であったことが理解できる。米本位制や世襲を改革できなかった江戸幕府が、300年維持できたことが不思議でならない。2019/06/26

ころこ

31
江戸期の社会全体は経済成長したにもかかわらず、公儀が財政難で潰れてしまったという矛盾を①税として物納された米価の下落②徳川家の中央集権化の不徹底による収支の不均衡と明快に説明します。昔、日本史の勉強におかしなところがあると気付いたのは、田沼意次の評価でした。しかし、三大改革とその間に挟まれた治世の評価が、ことごとく裏返されることに承服し難い人もいるでしょう。歴史以前にある個人の感覚の問題で、そこが本当は厄介なところです。貨幣の改鋳による通貨発行益を認めるかどうかも論争になるはずです。2020/01/28

Syo

25
教科書がどれだけいいかげんか っていうのが改めて分かった気がする2022/01/20

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13708220
  • ご注意事項