野球を裏切らない――負けないエース 斉藤和巳

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野球を裏切らない――負けないエース 斉藤和巳

  • 著者名:元永知宏
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • インプレス(2019/05発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784295006268

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内容説明

2000年代No.1投手は、松坂大輔でもダルビッシュ有でも田中将大でもない。斉藤和巳だ――。1995年ドラフト1位で福岡ダイエーホークス(現・福岡ソフトバンクホークス)に入団した斉藤和巳。しばらくは二軍生活が続いたが、2000年から徐々に一軍での登板機会が増えていく。2003年には開幕投手を務めるなど先発ローテーションに定着し、20勝3敗。最多勝・最優秀防御率・最高勝率・ベストナイン・沢村賞などタイトルを総なめにする圧巻の活躍を見せ、チームのリーグ優勝、日本一に貢献した。2005年は16勝1敗、2006年は18勝5敗で投手5冠に輝くなど、「負けないエース」として圧倒的な数字を残し、マウンドに君臨した。しかし、その後は度重なる肩の故障に悩まされ、長期離脱を余儀なくされる。「もう一度マウンドに戻る」という不屈の精神から、異例の長さとなる「6年間」のリハビリ期間を懸命に過ごしたが、とうとうマウンドには戻ることはできず、2013年に現役を引退した。斉藤和巳本人へのロングインタビューを軸に、王貞治、尾花髙夫、白井一幸、小久保裕紀、林孝哉、的場直樹、杉内俊哉、さらにはアマチュア時代の恩師や両親、リハビリ期間の恩人など、多くの関係者の証言をもとに、その鮮やかな野球人生の軌跡を追った。なぜ、斉藤和巳のピッチングは今もなお野球ファンの心に深く刻まれ続けているのか――。最強投手の知られざる真実に迫った渾身のノンフィクション作品。

目次

表紙
はじめに
第1章 地獄へ続く敗戦
第2章 野球少年の夢
第3章 未完の大器
第4章 ドラフト1位の最後の夏
第5章 初めての右肩手術
第6章 人生の師との出会い
第7章 沢村賞投手が覚醒するまで
第8章 初めての開幕投手
第9章 松坂世代へのジェラシー
第10章 負けないエース
第11章 最高のバッテリー
第12章 燃え尽きた試合
第13章 アナザースカイ――アリゾナの空
第14章 最後のマウンド
第15章 野球を裏切らない
おわりに
斉藤和巳 全登板成績
奥付

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

28
エースを体現する男。高校の文集に、尊敬する人は斉藤和巳と書いたのは誰あろう私です。シルエットから何からかっこよかったもんなぁ(特に西武ドームでのビジユニ姿ね)。最後の輝きを放った後のリハビリは6年間。可能性ある限り最善を尽くし続けるメンタルが凄い。その境地が「たとえ、失敗に終わったり、結果的に間違いだったりしても、そのときの自分が決めたことを100%信じています。」(p302)そう言えるだけの努力は立派。ところでこの本を読み始めてからというものなんかめっちゃ肩痛い。そこの影響はいらないんですけど!2022/03/27

ひかり

5
負けない絶対的エース!活躍した期間は、短かったけど、歴史に残る名投手だった。小久保裕紀との出会いがなければ、もしかしたら、未勝利で終わってたかも。将来、ホークスで小久保監督、斉藤ピッチングコーチとしてやって欲しい(^^)2019/08/07

Katsuto Yoshinaga

4
21世紀のNPB日本人投手の中で、現時点で№1と感じている和巳さんの評伝。8月15日のトークショウ@代官山蔦屋に行きたくて、チケット付きを家内が購入。それほどルーズショルダーだったのか!?とか、そんなにアバウトなコントロール意識で投げていたのか!?とか、知らなかったりイメージと違っていたところにびっくりさせられながらも、ゲームへの準備、勝利への準備意識はさすがエースと感動させられた。ただ、リハビリの記述が多くを占めているため、コアな野球ファン和巳ファン以外にはどうかなぁ…2019/08/14

funkypunkyempty

3
★★★★☆ 90年代の伊東智仁、00年代の斉藤和巳、これ以上記憶に残る選手はいない。ヤンチャしてた頃や結婚生活云々の記述がないという感想もちらほら見るが、そんなもんは別にいらない。元永さんが書くはずがない。やっぱりスポーツ選手を取り上げる書き手は、書き手の矜持がある。読み応えのある1冊だった。2021/06/06

Tommy

0
平成時代のホークスファンなら誰もが特別な思いを抱く「絶対的エース」斉藤和巳。彼を描いた作品なら読まないわけにはいかないと手に取ったが……ちょっと残念な作品だった。昔から取材対象に食い込んでいる感じがせず、後付けの取材で本にしたのが透けて見えてくる。どうせ彼のことを書くんだったら、調子に乗っていた頃のとんでもない言動・行動もしっかり描いて、リハビリ時代の地道な日々との対比で見せてほしかった。というわけで、重度のホークスファン以外にはおススメできない作品。2020/05/16

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